1995 Fiscal Year Annual Research Report
ショウジョウバエの嗅覚レセプター遺伝子のクローニングとその進化集団遺伝学的研究
Project/Area Number |
06804045
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
石和 貞男 お茶の水女子大学, 理学部, 教授 (20017205)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山元 大輔 三菱化学生命科学研究所, 脳神経高次機能, グループリーダー
松浦 悦子 お茶の水女子大学, 理学部, 講師 (00111691)
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Keywords | ショウジョウバエ / 嗅覚 / 匂い分子受容体 / PCR法 |
Research Abstract |
現在までに、PCR法によるクローニングによって、ショウジョウバエのOR遺伝子の一部と思われるクローンを6種類(DroOR1、DroOR2、DroOR3、DroOR6、DroOR7、DroOR8)得た。これらのクローン間のアミノ酸レベルでのアイデンティティは約35%であった。また、DroOR1とアミノ酸レベルで95%以上のアイデンティティをもつクローン(これらをDroOR1様配列と呼ぶ)が多数得られた。 各クローンの塩基配列からアミノ酸配列を推定し、他の生物のORとのホモロジーを調べた。これまでに報告されているORやGタンパク質共役型レセプターの間でよく保存されているアミノ酸は、DroORでも保存されていた(例: 膜貫通ドメイン3-4間のPro、膜貫通ドメイン4-5間の3つのCys、膜貫通ドメイン5のSer、Tyrなど)。また、いずれのクローンについても、膜貫通ドメインに相当すると思われる領域に疎水性アミノ酸が多いことから,これらの分子が7回膜貫通型レセプターとしての性質を持つことが推定される。各々のDroORとラット、ヒト、イヌ、ナマズ、ミツバチのORとのアミノ酸レベルでのアイデンティティは約25%〜50%であった。
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