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1994 Fiscal Year Annual Research Report

寄生植物ネナシカズラの寄生根誘導機構の解析と寄生根の産生する有用物質の検索

Research Project

Project/Area Number 06804049
Research InstitutionNiigata University

Principal Investigator

古橋 勝久  新潟大学, 理学部, 教授 (90022714)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 菅井 道三  富山大学, 理学部, 教授 (60109098)
KeywordsCuscuta gaponiec(ネナシカズラ) / far-red Iight(近赤外光) / Parasitism(寄生) / Photocontrol(光制御) / Phytochrome(フィトクローム)
Research Abstract

ネナシカズラの寄生の制御がどのような因子に支配されているかを明らかにする目的で、本年度は寄生根の誘導に焦点をしぼって解析を行った。
モヤシマメの幼植物を宿主とした寄生実験で、寄生誘導に近赤外光が重要な役割を果たしていることを既に見いだしているので、本研究では宿主植物と近赤外光の役割について実験を行った。
今回の実験では、まず、無生物材料の竹串やアクリル棒を宿主に見立てた実験を行った。その結果は、驚くべきことに、ネナシカズラの幼植物は、近赤外光が照射されていると竹串やアクリル棒にも巻き付き、それに寄生根を出すことが見いだされた。さらにガラス板に幼植物をはさんで上方から近赤外光を照射する実験などを行い、種々の検討を加えた結果、ネナシカズラの寄生根誘導には宿主植物からの要因は一切必要なく、近赤外光と適度な接触刺激のみで寄生根が誘導されることが明らかとなった。以上の結果に立脚して、アクリル製のCDケースの内側に幼植物の茎の先端5cmを医療用テープで貼りつけ、そこに光を照射するという実験系を開発し、基礎生物学研究所の大型スペクトログラフを用いて、寄生根誘導に必要な光の作用スペクトルの解析を行った。その結果、740nm付近に大きなピークと420nm付近に小さなピークを持つ作用スペクトルが得られた。このことから、寄生根誘導を支配する光因子の受容体は、フィトクロームのpfr型であることが濃厚となった。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] K.Furuhashi: "Photocontrol of parasitism in a parasitic flowering plant,Cuscnta gaponica chois,eultured in vitro" Plant and Cell Physiology. 36(3)(印刷中). (1995)

URL: 

Published: 1996-04-08   Modified: 2016-04-21  

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