1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06805038
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
池田 清宏 東北大学, 工学部, 助教授 (50168126)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柳澤 栄司 東北大学, 工学部, 教授 (10005324)
丸山 久一 長岡技術科学大学, 工学部, 教授 (30126479)
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Keywords | 分岐 / 強度変動 / 確率論 / 初期不整 / 応力〜ひずみ曲線 / コンクリート / 砂 |
Research Abstract |
分岐理論による材料強度変動のデータを収集するために,コンクリートの圧縮強度試験と砂の三軸圧縮試験を行った.以下にその研究実績の概要を各々記す. (1)コンクリートの圧縮強度試験 分岐による強度変動を抽出するために,同一寸法・同一材料のコンクリート供試体の圧縮破壊実験を.長岡技術科学大学建設系材料実験室において,1セット供試体20本程度で6セット行った.内訳はコンクリートを4セットとモルタルを2セットとし,セメントは普通ポルトランドセメントを使用した.また骨材粒度の影響の把握のために,粒径としては2.5mmから15mmまで各種のものを用いた.また供試体寸法の効果を確認するために供試体の半径は5cmと10cmと2種類を用いた.材料強度の標本平均と標本分散の値に基づき,強度変動の確率密度関数を求め,実験値と理論値とを比較したところよく一致しており,本理論の妥当性の一端を示せた. (2)砂の三軸圧縮試験 豊浦砂の三軸圧縮試験を東北大学土質力学実験室において,同一条件で繰り返し行い,最大応力,応力〜ひずみ関係等を計測し,その値の実験誤差による変動を調べた.また,本理論は破壊モードが同一の場合にしか適用できないので,各実験毎に破壊モードのスケッチと写真を取ることにより,破壊モードが同一であるもの毎に分類した.また供試体寸法の効果を確認するために供試体の寸法は2種類用いた.強度変動の実験値と理論値はよく一致しており,また初期不整感度則の理論により求めた応力〜ひずみ曲線は実験データの軟化曲線をよく近似できることを確認できた.
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