1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06805050
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
河村 廣 神戸大学, 工学部, 教授 (70031119)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷 明勲 神戸大学, 工学部, 助教授 (50155199)
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Keywords | 建築構造形態 / 建築構造計画 / 人口生命 / 人口知能 / ファジィ理論 / ファジィネットワーク / 遺伝的アルゴリズム / 知的共創システム |
Research Abstract |
従来のトップダウン的な建築構造・形態のデザイン手法に、ボトムアップ、フィードバック、創発などのキーワードを有する人口生命理論を応用することにより、新しい自動形態形成システムを構築することを目的として、本年度は下記のような研究成果が得られた。 1.筆者らの従来の人口知能理論やファジィ理論を応用した構造計画システムと、生物の形態形成にみられる創発システムを連結することにより、知命共創システムという知的な自動形態形成システムを創案した。 2.前段のシステムとして、構造材料、空間特性、エコロジィ、経済性、安全性、利用者の好みなどを全て考慮することのできるファジイネットワークを応用した知的建築構造計画システムを構築した。 3.上記のファジィネットワークを知的かつ自動的に解く解法をファジィ合成則を応用して提案した。 4.後段のシステムとして、植物の形態形成を模倣するL-システムを応用し、細胞分裂を遺伝子情報化したG-タイプとし、構築形態をP-タイプとする自動形態形成システムを構築した。 5.上記のシステムに構造形態評価を行い遺伝的アルゴリズムを応用することにより、生物の世代交代と進化をシミュレイトする形態進化システムを構築した。 本研究の最終年度となる次年度は、本年度で構築されたシステムに、更に、CG,CADなどの機能を付与して、よりリアリティと応用性のある、そしてユウザ-フレンドリィなシステムに改善する予定である。
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[Publications] 河村 廣: "建築構造・形態デザインを支援する知命共創システムとその応用性" 日本建築学会大会学術講演梗概集(東海). A. 1679-1680 (1994)
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[Publications] 大町 靖高: "ファジィネットワークを用いた建築構造フォルムプランニング支援システム" 第17回情報・システム利用・技術シンポジウム論文集. 385-390 (1994)
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[Publications] 小島 一誠: "構造計画支援ファジィネットワーク解法に関する研究" 第17回情報・システム利用・技術シンポジウム論文集. 391-396 (1994)
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[Publications] 市川 創: "遺伝的ルールによる建築形態形成" 第17回情報・システム・利用・技術シンポジウム論文集. 415-420 (1994)
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[Publications] 山内 正明: "遺伝的ルールによる自動形態形成-L-システムを用いた基本的な構造形態形成-" 第17回情報・システム・利用・技術シンポジウム論文集. 421-426 (1994)