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1995 Fiscal Year Annual Research Report

リンパ球特異的チロシンホスファターゼ遺伝子のサブトラクションPCR・クローニング

Research Project

Project/Area Number 06807033
Research InstitutionKYUSHU UNIVERSITY

Principal Investigator

岸原 健二  九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (80214774)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 吉田 裕樹  九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (40260715)
Keywordsリンパ球 / チロシンホスファターゼ / PCR / クローニング
Research Abstract

前年度において、ヒト及びマウスのT系腫瘍株(Jurkat, BW5147)より、degenerate PCR法によって、2種類の新規チロシンホスファターゼ(PTP)遺伝子の一部を獲得することに成功した。マウス由来の新規PTP遺伝子のクローンであるB9は、ジーンバンクにおける相同性検索の結果、最近、ヒトのホモローグが発表されたため、詳細な検討を行うこと中断した。そこで、ヒト由来の新規PTPであるJ15のクローニングと構造解析を目的に研究を推進した。本年度の研究においては、以下の研究成果がに得られた。
(1)ヒト末梢血単核球(PBL)由来のcDNAライブラリーをスクリーニングしたところ、3.8kbと5kbの2種類のクローンが得られた。ノーザンブロットにおいても、2本のmRNAの存在が明らかとなった。したがって、J15には、少なくとも2種類のアイソフォームが存在する可能性が示唆される。(2)一時構造解析の結果、2種類のクローンとも膜貫通ドメインの特徴を有する部位があることから、模型PTPである可能性が高い。(3)細胞内領域は共通であり、2個のPTPドメインが直結していた。基本的構造は、CD45やLARの様な模型PTPに類似している。(4)肺腫瘍株(非血球系)においても発現があることから、リンパ球あるいは白血球特異的なPTPではないことが明らかとなった。広範な細胞に発現されている可能性が高いように思われる。(5)PCR法で解析した結果、Jurkat細胞からクローニングされたJ15の塩基配列をPBLからクローニングされたJ15の塩基配列と比較した結果、興味深いことに、JurkatからのJ15では細胞内領域中のPTPドメインの一部で、数個のアミノ酸が欠失していることが明らかとなった。現在、このアミノ酸の欠失がPTP活性にどのような影響を及ぼすか検討中である。
以上の結果は、現在投稿準備中であり、学会で発表する予定にしている。

URL: 

Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

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