1994 Fiscal Year Annual Research Report
高齢健康者の食生活と晩発性アルツハイマー病関連遺伝マーカーに関する研究
Project/Area Number |
06807036
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Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
金森 雅夫 東邦大学, 医学部, 助教授 (90127019)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉田 稔 東邦大学, 医学部, 教授 (80051845)
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Keywords | アルツハイマー病 / アポリポタンパクE / 総コレステロール / 食生活調査 / 運動習慣 |
Research Abstract |
今年次の目標である、栄養、運動などの調査を実施した。60歳以上の岩手県住田町185人(無作為抽出で同意の得られた対象者)について、食生活調査、過酸化脂質、DHEA-S、HBAICなどの測定結果の一部の中間的集計は、次のような結果である。健康状態:「非常に良い」6.5%、「良い」89.0%、「悪い」4.5%、最近一年間「脳卒中」の既往0.6%。血清結果(平均値)総コレステロール190.8±31.3、β2マイクログロブリン1.43±0.25、ヘモグロビンA1c5.42±0.42、過酸化脂質3.53±1.00、DHEA-S863.2±489.8。過去のデータと比較してみると総コレステロールは各年度ごとに上昇が著しいこと、飲酒ことに冬期に三合以上の者が多く問題があること。食品品目調査では、品目数は都市部より少ない、乳製品の摂取頻度はまだ小さいなどの傾向があった。健康に対する関心は高い傾向があった。過去の運動習慣についてみたものである。対象集団の40-50歳代の体型は、やせ型と肥満型が13-18%でほぼ等しく、男女差はなかった。運動については3問設定した。運動状況で、他の人と比べてよく運動したと答えた(相対比較)のは、男女とも17%であった。40-50歳代の休日の過ごし方では定期的あるいは不定定期に運動したのが24-26%であったのに対し、40-50歳代の平日の運動状況で週二回、ないし週一回運動した群は18-23%であった。これら3問から運動しない群(非運動群)と運動する群の2群にわけると、非運動群は男で61-67%、女で72-73%と推計された。アポリポタンパクEの表現型については現在進行中である。
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Research Products
(2 results)