1995 Fiscal Year Annual Research Report
高齢健康者の食生活と晩発性アルツハイマー病関連遺伝マーカーに関する研究
Project/Area Number |
06807036
|
Research Institution | Toyo University, School of Medicine |
Principal Investigator |
金森 雅夫 東邦大学, 医学部, 助教授 (90127019)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉田 稔 東邦大学, 医学部, 教授 (80051845)
|
Keywords | アルツハイマー病 / アポリポタンパクE / 総コレステロール / 食生活調査 / 運動習慣 |
Research Abstract |
1)APOLIPO E TYPE4の頻度及び、血清脂質、食生活の分布 a)ライフスタイル、食生活の分布:食品品目調査では、品目数は都市部より少ない、乳製品の摂取頻度はまだ小さいなどの傾向があった。 b)血清脂質、Lp(a)、アポ蛋白の動態:アポ蛋白Eは総コレステロール、トリグリセリドと相関が認められた。Lp(a)と年齢は逆相関が認められた。 c)アポリポタンパクEの表現型の頻度分布:APOLIPO E、E2、E3、E4 alleleの頻度はそれぞれ0.056、0.854、0.090であった。年齢階級別には、50-64歳 E2,0.073、E3,0.844、E4,0.083 65-74歳 E2,0.021、E3,0.875、E4,0.104であった。男女別頻度は、男 E2,0.06、E3,0.80、E4,0.14、女 E2,0.06、E3,0.90、E4,0.04であった。APOEの頻度は、他の報告と一致しており、E4アレルの頻度は欧米に比して低いことが明らかとなった。 2)リスク評価(メターアナリシス) a)ライフスタイル上の危険因子のメタアナリシス 晩発性アルツハイマー病の危険要因について喫煙およびアルコール消費について検討した。喫煙でのオッズ比は、0.87でその95%信頼区間は0.67-1.1で最初にEC共同研究でみられたような逆相関は認められなかった。 b)APOLIPO E TYPE4の危険度の推定 E4保持者と非保持者とで年齢別リスクの差、欧米と日本でのリスクの差が明らかとなった
|