1995 Fiscal Year Annual Research Report
クローン性造血障害における残存正常幹細胞の分離・増幅
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06807088
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
堀田 知光 名古屋大学, 医学部, 講師 (70173606)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木下 朝博 名古屋大学, 医学部, 医員
村木 隆 名古屋大学, 医学部, 助手 (30239537)
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Keywords | 幹細胞 / クロナリティ / 造血コロニー / X染色体 / HUMARA遺伝子 |
Research Abstract |
本年度における研究はHUMARA遺伝子を用いた造血前駆動細胞のクローン性解析と造血コロニー構成細胞の特殊染色およびFISH法による病的前駆細胞の同定を行い、正常造血前駆動細胞の分離・増幅の可能性を明らかにすることにある。HUMARA遺伝子のCAG繰り返し配列VNTRがヘテロ接合体にある女性MDS患者より骨髄細胞を採取し、単核細胞分画を得た後、イムノビーズ法によってCD34陽性細胞を得た。当該細胞はGM-CSF,EPO,SCF存在下にメチルセルロース培養を行い、形成された造血コロニーをつり上げてDNAを抽出した。DNAを二分し、一方をメチル化感受性制限酵素Hha1で消化し、他方は未消化の状態でPCR法によるHUMARA遺伝子の増幅を行い、電気泳動して消化DNAのPCR産物におけるバンドパターンからクロナリティを判定した。その結果、MDSの多くの症例で優勢の病的クローンとは異なるバンドパターンを示すコロニーが存在することが明らかになり、鉄芽球性貧血においては環状鉄芽球すべて病的クローンに所属することを明らかにした。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] Hottat,Ito T,et al: "Myelodysplastic Syndromes;Advances in Research and treatment" Elsevier Science B.V., 413 (1995)