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1996 Fiscal Year Annual Research Report

血管内皮を利用した癌の遺伝子治療の基礎的研究

Research Project

Project/Area Number 06807095
Research InstitutionTottori University

Principal Investigator

中村 廣繁  鳥取大学, 医学部・附属病院, 助手 (30252852)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 石黒 清介  鳥取大学, 医学部・附属病院, 助手 (70263465)
Keywords遺伝子治療 / 血管内皮 / 静脈 / リポフェクチン / IFNγ / 癌
Research Abstract

腫瘍栄養血管内皮に対する抗腫瘍活性の高いサイトカイン(TNFやIFN)の遺伝子導入は腫瘍内部のサイトカイン濃度を特異的に上昇させ治癒せしめる治療法の開発のため手術材料よりえた人血管内皮培養細胞や血管を用い外科的との併用を考慮したlacZ遺伝子導入による効率的遺伝子導入法の開発および遺伝子活性の変化を調べると共に実際にIFNγ発現ベクターを作成,人血管内皮細胞への導入を試みることを目的とし実験を行い以下の成果を得た。静脈瘤患者より得た人大伏在静脈の培養は患者血清を20%程度用いたM199培養液にて培養が可能であったがこの条件ではほとんど血管内皮細胞の増殖は認められなかった。以上の条件下でLacZ発現ベクター20μgをリポフェクチンとともに約5×10^5個程度の血管内皮に10時間作用させることにより通常10%程度の細胞に遺伝子が導入されることがわかった。つぎにLTRをプロモーターをもったIFNγ発現ベクターpMNMS-IFNの遺伝子導入を行なった。導入遺伝子の発現の検出には抗IFNγ抗体を用いた免疫染色と培養上清中のIFNγの濃度はELISA法を用いて調べた。培養細胞は第8因子関連抗原を免疫染色し血管内皮であることを確認した。IFNγの遺伝子導入もこれまで行ってきた条件で導入効率も10%前後と基礎実験とほぼ同じであった。しかし、培養上成中にみられるIFNγの濃度は1000pg/1×10^7程度と極めて微量でありこの濃度では腫瘍細胞に対する直接の効果は期待できないと考えられた。最後に手術により採取したヒト大伏在静脈にリポフェクチンを用いて遺伝子の導入を行ったが、実際の静脈ではほとんど遺伝子導入が行われなかった。今後は実際の静脈組織にどのようにして遺伝子を導入していくのかが課題となる。

URL: 

Published: 1999-03-07   Modified: 2016-04-21  

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