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1994 Fiscal Year Annual Research Report

高齢者のQOL向上を目的とした身体指標、特に末梢循環動態指標の探索について

Research Project

Project/Area Number 06807181
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

石垣 和子  東京大学, 医学部(医), 助教授 (80073089)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 杉下 知子  東京大学, 医学部(医), 教授 (60010063)
Keywords末梢皮膚血流 / レーザードプラー血流計 / 高令者 / 入浴 / QOL
Research Abstract

高齢者の安静時の末梢皮膚血流動態を調べるため、特別養護老人ホーム入所中の65才から90才の男女合計50名において、手背中央部の皮下1mm半球内の血流波形をレーザードプラー血流計にて測定した。コントロールとして20代女性10名の同部位の血流波形も測定した。
測定器のタイムコンスタントを操作することにより、脈拍に一致した波形の変動及び脈拍と関係のない大きなゆっくりとした波形の変動を観察した。
記録された波形を末梢動脈閉塞性疾患患者にてScheffler等が分類した“aperiodical"“sinoidal"“small waves"“missing"の4つのタイプにあてはめて検討したところ、20代女性においては良い血流状態を反映していると解釈されている“aperiodical"タイプが80%以上であったのに対し、高齢者では“aperiodical"タイプは稀にしか観察されず、多くが血流状態が悪化していることを反映していると解釈されている“small waves"や“missing"タイプであった。ただし、高齢者でも“aperiodical"タイプを維持している者があり、ADLや手指の巧緻性等との相関をさらに調べているところである。
身体の血行をよくするような行為の結果、高齢者における安静時の末梢皮膚血流の乏しさが改善されるかどうかを観察するため、入浴前後の血流波形を記録し比較した。多くの例で血流が改善していると解釈される波形を示したが、中には全く影響がないと解釈されるタイプの者もあった。本年度は入浴の条件(シャワーのみか否か、湯船につかっている時間、湯温、外気温等)、入浴後の経過時間等との関連づけが不十分であったので、今後その点を注意し、皮膚血流をより改善するにはどのような条件が必要なのか、個体によっては皮膚血流が改善することはないのか等についてさらに研究する予定である。

URL: 

Published: 1996-04-08   Modified: 2016-04-21  

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