1995 Fiscal Year Annual Research Report
衛星を利用したナビゲーションシステムによる小学生の身体活動量の定量化について
Project/Area Number |
06808013
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
関 一誠 早稲田大学, 人間科学部, 教授 (80063791)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮崎 正己 早稲田大学, 人間科学部, 教授 (90097262)
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Keywords | 衛星 / GPS / 小学生 / 身体活動量 / 移動軌跡 / 生体負担 / 数値地図 |
Research Abstract |
本研究は、小学生の移動量をGPSを使用して、そのGGV形式からの緯度などの資料から定量的なデータを取得し、そのデータから身体活動量をいかに定量的にあらわすことができるかを、目的としたものである。 平成6年度では、使用したGPSから得られるデータの精度についてかなり問題点が生じていた。このデータの精度については、GPS自体特有なものであり、データの補正を行うことでも可能であった。しかしながら、上記の目的を達成するためには、かなりの改善すべき点があった。 平成7年度では、デファレンシャルGPSの使用が可能になったことから、データ取得については、かなりの進展がみられた。データの取得もいままでは、GPSモニター表示を手入力していたものが、メモリー機能により、緯度、経度、高度などのデータ表示が可能となった。また、GPS補正情報サービスをうけることにより、得られるデータの誤差が15メートル以内となり精度が一段と高まった。 実際の小学生のデータ取得実験では、万歩計や、心拍計も併せて携帯させ、生体負担度の観点からのデータも取得した。実際の実験では、小学校の登下校時を設定しておこなった。得られたデータに表計算ソフトウエアを使用して、そのデータを数値地図上に描き、移動距離として、地図上にデータを書き込み、位置データの提示が可能となり、研究目的にほぼ達成できたといえる。 しかしながら、実験を行う上で、被験者として小学生を考慮した器具の携帯性、軽量化などの改良点が指摘される。また、無線を使用するために、電波妨害あるいは、電波受信障害の影響を及ぼさない場所の選択など、いくつか克服すべき問題点が課題として、残された。
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