1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06808015
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Research Institution | Nara University |
Principal Investigator |
碓井 照子 奈良大学, 文学部地理学科, 助教授 (30068829)
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Keywords | 触地図 / 盲人 / 地図 / GIS / コンピュータマッピング |
Research Abstract |
本年度は、地理学の立場から触地図として望ましい地図の表現法の検討を行い、地形図や主題図から触地図を作製する際に必要な触地図図式についての研究を行った。そのため、コンピュータマッピングを使用して触地図図式の異なる様々な触地図を作製し、触覚と地図の表現法つまり触地図図式との関係について分析した。本年度の触地図図式について以下のようにまとめられる。 1、触地図記号の種類には、領域記号、線状状記号、地点記号の3種類がり、建造物や水面等の領域記号は、一定の面積を有さないと識別が困難であり、多種類の領域記号の使用は混乱を招く。また、領域記号が隣接するときは、境界線を明瞭にする必要がある。比較的分かりやすい領域記号は、実線と点実線で、格子状のパターンは判読しにくい。 2、建造物、地点の種類を示す地点記号の比較的識別可能なものは、10種類程度で、大きさによる変化は、せいぜい2段階程度である。 3、線状記号は、実線、点線、点実線、波線、点波線、鎖線等があるが、間隔が問題である。 点字は、点の間隔が重要で、点の上下間隔が、2.5mm、点の大きさは、1.5mmの直径である。また、点のふくらみは0.6ミリ程度である。gisでは、任意に縮尺が変更できるが、盲人にとってもっとも分かりやすい大きさの問題がある。
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