1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06808029
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
田中 二郎 筑波大学, 電子・情報工学系, 助教授 (20251043)
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Keywords | データ並列 / リフレクション / SPMD / MIMD / SIMD / 自己反映計算 / 並列論理型言語 |
Research Abstract |
本研究テーマにおいては、当初計画では、平成6年度に逐次的な処理系を実装し、並列版の実装は平成7年度に行なう予定であった。しかしながら、超並列計算機CM-5へのアクセスが平成6年度に可能となったため、逐次的な処理系の実装は行なわず、当初から超並列計算機CM-5を用いて研究を行なった。 データ並列に関しては、平成6年度中に、CM-5上のデータ並列言語C^*を用い、並列論理型言語GHCのインタプリタに関して、試験的な実装を行なった。ここでは、C^*の提供する仮想プロセッサであるshapeを、ゴールの格納(ゴールキュー)、データ構造の格納(ヒ-プ)の二箇所に用いている。 この実装について、基本的な評価を行なったが、実行するゴールの数が増加しても実行時間については、ほとんど変化しないという理想的な結果を得ることが出来た。また、プログラムを実行する物理プロセッサを増加させることにより、実行時間をほぼ線形に減少させることが出来た。これにより、「並列マシン上で、MIMD言語をデータ並列SPMD言語を用いて実装する」ことに関して、基本的なアイディアの正しさを確かめることが出来た。 一方、リフレクションについては、継続情報(Continuation)を陽に扱い、配列のi番目の要素に定数時間でアクセス可能なBinPrologを用い、リフレクティブGHCの試験的な実装を通常のワークステーション上で行なった。この実装により、継続情報(Continuation)を陽に扱うことにより、リフレクションが効率的に実装されることを確かめた。
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[Publications] 古川英司,田中二郎: "並列論理型言語のデータ並列言語よる実装" 情報処理学会第49回(平成6年後期)全国大会講演論文集. 5. 19-20 (1994)
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[Publications] 青木良憲,田中二郎: "Black Boardを用いたリフレクティブGHCの実装" 信学技報. Vol.94 No.525. 33-40 (1995)
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[Publications] 古川英司,田中二郎: "コネクションマシン上の並列論理型言語処理系" 信学技報. Vol.94 No.525. 41-48 (1995)