1995 Fiscal Year Annual Research Report
貿易と環境問題(特に農産物輸出の環境への長期的影響に関する生物経済学的考察)
Project/Area Number |
06808050
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
眞弓 浩三 徳島大学, 総合科学部, 助教授 (40253182)
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Keywords | 南北貿易 / 持続的発展 / 生態経済学 / 環境倫理 |
Research Abstract |
本研究は資源環境経済学の分野で先駆的業績をあげたジョージェスク=レ-ゲンにより提唱されている生物経済学の立場から貿易と環境の問題について考察することを目的にする。特に、農産物の長期大量輸送が人類の長期的生存の基礎的諸条件を脅かす可能性がたかいことを示す。経済学および熱力学、生態学を利用する学際的方向論とジョージェスク=レ-ゲン生物経済学の立場を援用しながらこの問題を考察する。 本年度は、ポーランドでの国際会議(International Conference : Training of Experts European Cooperation on Protection of the ENvironment and Promotion of Sustainable Development)で発表された論文(1994年12月にこの国際会議のプロシ-ディングとしてクラコフ大学から出版された。)をさらに発展させ、“An Unorthodox Views on Development,Ecological Degradation and North-South Trade,"という論文を専門雑誌Review of Social Economyに投稿した。まず、過去および現在進行中の環境問題の類似点と相違点をあきらかにするとともに、2種類の効率性を導入し、そのうちの片方の効率性の過度の追及の結果として環境破壊が進んでいることを述べる。それから、標準的な貿易理論を批判的に考察した後、南北貿易に対する生態経済学的接近を試み、持続的発展のための3つの提案を考える。さらに、人間と自然の関わりを歴史的に考察し、環境破壊の原因は、人類が進化のスピードを速め、身体外的発展(exosomatic mode of evolution)の様式を選択したことから必然的におこったことを理論的にあきらかにした。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Kozo MAYUMI: "Farming versus Manufacturing" Capitalism,Nature,Socialism. 5. 115-120 (1994)
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[Publications] Kozo MAYUMI: "Development,Ecological Degradation and North-South Trade" プロシ-ディング(国際会議). 67-79 (1994)