1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06834004
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Research Institution | Nara University of Education |
Principal Investigator |
柳沢 保徳 奈良教育大学, 教育学部, 助教授 (90031591)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平賀 章三 奈良教育大学, 教育学部, 助教授 (10031593)
長友 恒人 奈良教育大学, 教育学部, 教授 (80031582)
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Keywords | OSL / 光励起 / ルミネッセンス / 年代測定 / 石英 / 長石 / 堆積物 / 文化層 |
Research Abstract |
OSL/TL測定装置の製作: 高輝度赤外発光ダイオード(波長880nm)を励起光源とするOSL/TL装置を設計し製作した。励起波長を任意に選択することができるようにするため、赤外発光ダイオードの他に石英ファイバーを通して外部光源からも励起できる構造とした。また、パソコン制御により最高温度700℃まで昇温加熱できる試料台を備えたので、OSLと関連の深いTLも測定可能である。データは自作のインターフェイスを介してパソコンに取り込み、市販の解析ソフトを利用して解析できるものとした。 鉱物標本によるOSL特性のテスト: アニール後ガンマ線照射した長石鉱物標本(マイクロクリン、オーソクレイス)のOSLを赤外光(波長880nm)により励起させて測定した。マイクロクリンのOSL強度はオーソクレイスの約15倍であった。0-200秒のOSL強度の積分値から250Gyから10kGyまでの吸収線量に対する線量依存性はいずれも指数関数的であった。 Fine Grain法の試料処理: OSL年代測定ではFine Grainによる測定が重要となるのでその試料処理法を試行した。湖底堆積物の処理ではアセトン中で沈殿時間が1-30分が適当であることがわかった。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Yanagisawa,Y.: "Oxegen Exchnge between absorbed NO and MgO Surfces" Appl.Surface Sci.89. 251-253 (1995)
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[Publications] Yanagisawa,Y.: "NOinteraction with thermally activated CaO and SrO surfaces" Appl.Surface Sci.(印刷中). (1996)
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[Publications] Nagatomo,T.et al.: "Thermoluminescence dosimetry of the Hiroshima atomic-bomb gamma rays between 1.59 and 1.63km from the hypocenter" Health Phys.69-4. 556-559 (1995)
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[Publications] 長友恒人他: "高森第1テフラ(Tm-1)の熱ルミネッセンス年代" 高森遺跡III 東北歴史資料館資料集39. 17-21 (1995)
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[Publications] Hiraga,S.et al.: "How to confirm"Complete Zeroing"in TL dating of Fault Movement" Bull.Nara Univ.of Education. 44-2. 17-25 (1995)
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[Publications] 長友恒人他: "第四紀試料のルミネッセンス年代測定" 月刊「地球」. 18(予定). (1996)