1994 Fiscal Year Annual Research Report
古建造物の劣化・損傷度診断への構造システム工学的アプローチ
Project/Area Number |
06834005
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
彦坂 ひろし 九州大学, 工学部, 教授 (10037864)
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Keywords | 破壊力学 / 損傷力学 / 複合材料 / 石造アーチ |
Research Abstract |
1.石材の設置・埋没環境による工学的特性の試験研究 土中、水中、地表上等、石材の置かれた環境別に、石造構造物現地の廃石材を用いて試験を行った。 (1)石材の地質学的試験 廃石材の中から硬質のものと軟質のもの2種類を選択し、厚さ10cmのスライスを各1枚切り出した。それぞれの切断面の風化の程度と地質状況を観察し、またシュミットハンマーにより切断面の芯部から周辺にかけての硬さの程度と均一性を試験した。さらに、次項に述べるテストピースサンプリングの際に、代表的岩相を示す部分で薄片を作成し、顕微鏡観察を行った。 (2)石材の物理的及び力学的特性試験 上記と同様に硬軟2種の廃石材からテストピースをくりぬき、室内岩石試験を行った。試験の種類は、密度試験、有効間隙率試験、吸水率試験、超音波伝播速度測定、一軸圧縮試験および圧裂引張試験である。 2.石造構造物の破壊挙動のコンピューターシミュレーション 上記1.により明らかにされた石材の力学的特性と残存強度を用いて、近年わが国で発生した地震波に対する石造構造物の動的破壊挙動を解析し、また大きな交通荷重を受ける場合の破壊挙動をシミュレートした。
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Research Products
(1 results)