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1994 Fiscal Year Annual Research Report

血管壁における潜在型TGF-β活性化の制御機構の解明

Research Project

Project/Area Number 06836015
Research Institution大分医科大学

Principal Investigator

佐藤 靖史  大分医科大学, 医学部, 助手 (50178779)

Keywords内皮細胞 / 平滑筋細胞 / 潜在型TGF-β / 活性化 / LAP / モノクローナル抗体 / uPA / uPA受容体
Research Abstract

潜在型TGF-βは、活性型TGF-βとLAP(latency associated peptide)とが非共有結合し、さらに潜在型TGF-β結合蛋白がLAPとS-S結合した複合体であり、作用を発現するためには複合体からの活性型TGF-βの遊離(活性化)が必要がある。内皮細胞と平滑筋細胞とが接触するとプラスミンがLAPを分解して活性型TGF-βを遊離するが、この活性化には、内皮細胞膜でのプラスミノーゲンアクチベータ-(PA)活性によるプラスミンの産生と、平滑筋細胞膜に選択的に結合する潜在型TGF-βという2つの要素が必須である。
潜在型TGF-βの活性化を阻害するモノクローナル抗体を開発したところ、この抗体はLAPを認識し、平滑筋細胞への潜在型TGF-βの結合を阻害した。本年度の研究から、このモノクローナル抗体はLAP分子のN末端側80個のアミノ酸を認識することが判明した。現在は、N末端側80個のアミノ酸からさらにエピトープを特定してLAP分子中の平滑筋細胞膜結合ドメインを決定するべく検討中である。
一方、平滑筋細胞単独でもウロキナーゼ型PA(uPA)を添加すると潜在型TGF-βは活性化される。^<125>I-uPAの結合実験からuPAは平滑筋細胞に結合すること、uPAが結合すると同一細胞膜に既に結合している潜在型TGF-βが活性化されることが判明した。現在は、RT-PCR法を用いて平滑筋細胞がuPA受容体のmRNAを発現していることを確認中である。
^<125>I-潜在型TGF-βの平滑筋細胞への結合実験からは、過剰の潜在型TGF-βの存在で平滑筋細胞への結合能はdown regulateされること、PDGF,bFGF,HB-EGFなどの増殖因子は、潜在型TGF-βの結合をdown regulateすることが判明した。現在潜在型TGF-βの代謝についてさらに詳細に検討中である。

URL: 

Published: 1996-04-08   Modified: 2016-04-21  

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