1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06855013
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
吉川 暢宏 東京大学, 生産技術研究所, 助教授 (70230696)
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Keywords | 最適構造設計 / 最適制御 / 有限要素法 / コンピュータ メカニクス / 構造トポロジー |
Research Abstract |
ホモロジー設計の,先進構造に対する構造と制御の相関を考慮した最適設計への適用可能性の検討を行った.近年のコンピュータ技術の発展により,数値計算を利用して設計を行う方法が主流となりつつある.数値計算によりホモロジー設計を行う場合に問題となるのは,モデル化の誤差の影響と構造トポロジーを如何に決定するかの二点である.モデル化の誤差の影響については,不確定なパラメータの変動を凸包内に限るコンベックスモデルを利用する方法を新たに提示した.その方法により想定される最悪状態が推定されるわけであるが,本研究ではさらに推定された最悪状態を改善する構造変更方法を提示し,数値計算を通じてその有効性を検討した.不確定性を表す他モデルとの利害得失の検討が更に必要であるため,論文としての発表はまだ行っていないが,少々の検討を加えて平成7年中に機械学会論文集への投稿を予定している.構造トポロジーの適切な決定方法については,種々検討を行ったが明確な方法を提示するまでには至らなかった.境界輪体を利用して骨組み構造のトポロジーを決定する方法は,遺伝的アルゴリズムを利用して重量最小構造を求める初歩的な最適化手法には適用可能であるが,制約条件が複雑となるホモロジー設計への適用は容易ではなかった.構造トポロジーの決定問題に関しては今後更に検討を加えるるつもりである.
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