1994 Fiscal Year Annual Research Report
高発現致死ミュータントを用いたタンパク質リン酸化・脱リン酸化の解析
Project/Area Number |
06857011
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
小林 孝安 東北大学, 加齢医学研究所, 助手 (10221970)
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Keywords | タンパク質のリン酸化 / プロテインホスファターゼ |
Research Abstract |
プロテインホスファターゼ2C(PP2C)発現プラスミドを持った酵母細胞にUVを生存率が40%となるように照射し変異処理を施した。これをPP2C非発現条件でコロニーを形成させたのち、PP2Cの発現を誘導する寒天プレートにレプリカしその生育を観察したところ、PP2C非発現条件下では成育できるが、PP2C発現条件では生育できなくなったクローンが6個得られた(PP2C高発現致死ミュータント)。次に、これらを野生株と接合させ、2倍体を形成し、その表現形を観察したところ、そのうちの1個が優性変異であり、残りの5個は、劣性変異であることがわかった。そこで劣性変異である5個のクローンをお互いに接合させたところ、5個はそれぞれ別の相補群に属することがわかった。得られたクローンの一つ(♯36)は、ホモで接合させると胞子形成異常を示した。同クローンはグリセロールを炭素源とした培地で正常に生育することから、単なる呼吸系の欠損ではないと思われ、現在同クローンについてPP2C発現条件下での生育を指標として、その遺伝子をクローニングすることを試みている。すなわち、遺伝子ライブラリーを導入したのち、PP2C発現条件下で生育できる株を選択することにより、目的とする遺伝子を得られると考えられる。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] T.Murakami.: "Characterization of multiple molecular forms of Mg^<2+>-dependent protein phosphatase from S.cerevisiae." J.Biochem.115. 762-766 (1994)
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[Publications] S.Kato: "The cDNA sequence encoding mouse Mg^<2+>-dependent protein phosphatase α gene." Gene. 145. 311-312 (1994)
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[Publications] N.Yokoyama: "Involvement of type 2C phosphatase in the dephosphorylation of 26KPa phosphoprotein in rat parotid acinar cells." Biochem.Biophys.Res.Comm.200. 497-503 (1994)
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[Publications] A.Yasui: "A new class of DNA photolyases present in various organisms including aplacental mammals." EMBO.J.13. 6143-6151 (1994)
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[Publications] S.Kato: "Molecular cloning and expression of Mouse Mg^<2+>-dependent protein phosphatase β-2." Arch.Biochem.Biophys.(印刷中).