1994 Fiscal Year Annual Research Report
膠原病患者にみられるmicroangiopathyの病態解明について-病理形態的特徴から内皮細胞傷害因子にいたる解析-
Project/Area Number |
06857016
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
村上 一宏 東北大学, 医学部, 助手 (90190876)
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Keywords | 膠原病 / 微小循還障害 / 自己抗体 / 抗平滑筋抗体 |
Research Abstract |
全身性硬化症患者では、食道固有筋層あるいは腎血管病変の内膜や中膜にIgMの沈着が観察されることから、IgMクラスの抗血管内皮抗体あるいは抗平滑筋抗体が存在することを推測し、患者血清からIgMの分離、精製を試み上記抗体の存在の有無を免疫組織学的に検討した。 MCTD3例を含む患者6例および健常者の血清からpolyethylene glycolを用いIgMを含む蛋白成分を沈殿させ、さらにその沈殿物からsephadexG-200カラムでIgMを含む分画を得た。さらに採取された分画をビオチン化し、ヒト正常腎、食道組織を染色した。 2例の患者血清から得られたビオチン化サンプルが、小葉間動脈レベルの腎内動脈の中膜平滑筋、食道の粘膜筋板や固有筋層に反応し、それぞれの患者血清中に平滑筋と反応するIgMクラスの抗体が存在する可能性が示された。なお、ビオチン化サンプル中にはIgM以外の蛋白成分も含まれており、今回組織切片上平滑筋細胞に反応していたものがIgMと断言はできないが、少なくとも健常者から得られたサンプルでは陽性所見が得られないことから、患者血清中に平滑筋細胞に反応する蛋白おそらくIgMが存在するものと考えられる。今後、これがIgMであることの証明および病原性を有するか否かの検討が必要と考える。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Murakami Kazuhiro: "Comparative Study of rheumatoid Synovial cells in culture;Characterization of HCA-PR positive Stellate-Shaped cell" Dendritic Cell. 4. 117-123 (1994)
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[Publications] Murotsuki Jun: "Prenatal diagnosis of Congenital Cystic Adenomatoid molformation at the lung by fetal lung biopsy" Prenatal Diagnosis. 14. 637-639 (1994)
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[Publications] Sawai Takashi: "Morphometric analysis of the kidney lesions in mixed connective tissue disease(MCTD)" Tohoku J Exp Med. 174. 141-154 (1994)
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[Publications] Murakami Kazuhiro: Establishment of a new human cell line,LI90,exhibiting characteristics of hepatic Ito(fat-storing)cells. (in press) (Lab Invest)
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[Publications] 村上 一宏: "肝線維化病変とテネイシン -C型肝炎における線維化を中心に" 病理と臨床. (印刷中).