1994 Fiscal Year Annual Research Report
MUC1ムチンを標的とした新しい腫瘍免疫療法の開発
Project/Area Number |
06857036
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
仲川 尚明 札幌医科大学, 医学部, 助手 (80253996)
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Keywords | MUC1ムチン / CTL / 腫瘍免疫療法 |
Research Abstract |
1)すでに報告した多発性骨髄腫患者末梢血リンパ球より誘導した抗MUC1 cytotoxic T lymphocytes(CTL)TN (CD3^+ 4^+ 8^+)についてT細胞レセプターV領域遺伝子のレパトアをRT-PCR法を用いて検討した。Va1-18、Vβ1-22について、それぞれCαとCβにアンチセンスプライマーを設定して増幅を行ったところ、Vα、Vβともに大部分の遺伝子が検出され、TNがポリクローナルな細胞集団であることが明らかとなった。 2)TNのin vivo抗腫瘍効果を検討するために、ヒト大腸癌細胞株CHCY-1にMUC1 cDNAを移入したトランスフフェクトーマ1×10^5個をSCIDマウス(N=6)に皮下移植し、同時に1×10^6個のTNあるいは末梢血リンパ球を腹腔内投与した。その結果、末梢血リンパ球投与群では、リンパ球非投与群と同様全例に腫溜形成を認めたのに対し、TN投与群では全く腫溜を認めず、TNがin vivoでも抗腫瘍効果を有する可能性が示された。 3)癌患者末梢血からの抗MUC1 CTL誘導を種々の条件の症例について検討した結果、末治療例であればこれまで用いた培養条件で約50%の症例で誘導可能であることが明らかになった。現在多発性骨髄腫を中心に4例の抗MUC1CTLについて抗腫瘍効果の検討とともに、サブクローニングを試みている。
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Research Products
(1 results)