1994 Fiscal Year Annual Research Report
リンパ球の未成熟染色体凝集を用いた放射線による骨髄抑制の予測に関する研究
Project/Area Number |
06857057
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
石垣 孝 京都大学, 医学部, 助手 (40260608)
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Keywords | PCC / FISH / リンパ球 |
Research Abstract |
M期のCHO細胞とヒトリンパ球とを、ポリエチレングリコールを用いて細胞融合させることを試みた。その結果、リンパ球に未成熟染色体凝集(PCC)を誘導させることに成功した。次にヒトリンパ球をin vitroで照射したのち、ポリエチエレングリコールを用いて細胞融合させ、リンパ球に未成熟染色体凝集を誘導させることに成功した。また、照射線量とリンパ球の染色体異常の頻度との間に相関関係があるかどうかを、未成熟染色体凝集を誘導させて調べることを試みた。しかし、未成熟染色体凝集の出現頻度が低く、統計学的に有意な差は認められなかった。 今後の課題として、未成熟染色体凝集の出現頻度を高める必要があると考えられる。具体的には、1)細胞融合に使用しているポリエチレングリコールの種類および濃度を変える、2)リンパ球と融合させる細胞の種類をCHO細胞ではなく別の種類の細胞に変える。3)フローサイトメトリーを用いて融合細胞を集める。等が考えられる。 これらの方法により、未成熟染色体凝集の出現頻度を高めることができた場合には、第4染色体に特異的なDNAライブラリーをプローブに用いin situ hybridizationし、これをavidin-fluoresceinを用いて蛍光染色を行う。これにより、第4染色体の染色体異常の頻度を求め、放射線照射線量との相関関係を調べる予定である。さらに、T細胞とB細胞を分離し、各々の放射線照射による染色体異常の出現頻度の違いについても、検討する予定である。
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