1994 Fiscal Year Annual Research Report
肺移植後の閉塞性細気管支炎の発症における気道上皮細胞の関与についての実験的研究
Project/Area Number |
06857086
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
南 正人 大阪大学, 医学部, 助手 (10240847)
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Keywords | 肺移植 / 閉塞性細気管支炎 / 気道上皮細胞 / ラット |
Research Abstract |
現在以下の2点まですすめている. 1.ラット気道上皮細胞培養系の調製について 雄性inbred LEW(RT-1^1)ラット,BN(RT-1^n)ラットを麻酔下に開胸し右心よりPBSにて肺をFLUSHして気管全長・両肺プロックを摘出した.摘出ブロックの各気管支を肺門から到達できる範囲内の可及的抹消にて結紮し,得られた気管気管支樹にプロテアーゼ含有液を注入し,浸漬して4℃で一晩放置した.気管気管支内を洗浄して細胞を回収してナイロンメッシュを通したうえ遠心し培地(蛋白添加合成培地)に浮遊させた.コーティングdishに細胞浮遊を磨き37℃,5%CO2空気下に培養した.数日にてconfluentになるべく播種細胞数,培地組成,dish preparationなどの至適条件を検討中である. 2.リンパ球混合培養系ならびに増殖阻止至適免疫抑制剤濃度の設定 LEWラットの脾細胞を赤血球溶血除去,MMC処理のうえ刺激細胞とし,BNラットのリンパ節細胞を応答細胞としてリンパ球混合培養をおこない,免疫抑制剤としてcyclosporin AとFK-506の二剤についてBN細胞のみのコントロールリベルにまで増殖抑制を示す免疫抑制剤濃度を検討中である.
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