1994 Fiscal Year Annual Research Report
ヨガ呼吸法をとりいれたリラクゼーションによる便秘改善法の開発と検討
Project/Area Number |
06857189
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Research Institution | College of Nursing Art and Science, Hyogo |
Principal Investigator |
志村 満子 兵庫県立看護大学, 看護学部, 助手 (20254477)
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Keywords | 便秘 / ヨガ / 呼吸法 / リラクセーション / 脳波 / α波 |
Research Abstract |
本研究は、ヨガ呼吸法のリラクセーション効果や便秘への影響を明らかにすることを目的とした。 便秘傾向のある健康な女性13名を被験者とし、ヨガ呼吸法教授後、6週間呼吸法を施行させた。ヨガ呼吸法教授の約2週間前、教授後1週目、3週目、6週目の呼吸法施行前後に、リラクセーションの一指標である脳波をそれぞれ測定し、α波成分の割合を算出した。また呼吸法教授約2週間前から、排便状況、生活状況について毎日記録させ、6週目に呼吸法についての面接調査を行った。その結果、 1.脳波のα波成分増加は、それぞれの呼吸法施行前後では差はみられなかったが、1週目と6週目では有意な差が認められた(P〈0.05)。このことから、呼吸法は速効性のリラクセーション効果はないが、継続することによってリラクセーション効果があると推察された。 2.記録と面接調査により、明らかに便秘改善がみられた者は3名であった。これら便秘改善者の生活状況では、良好な生活習慣の保持又は改善がみられた。一方、未改善者の生活状況では、精神的ストレス、生活リズムの乱れがみられた。 以上の結果より、ヨガ呼吸法を便秘改善法として利用するためには、基本的な日常生活習慣を見直した上で、6週間以上呼吸法を継続することが必要と考えられた。 今回全体には、ヨガ呼吸法により明らかな便秘改善には至らなかった。しかし便秘改善の効果要因が、生活状況の他、性格特性にもあると考えられるため、ヨガ呼吸法を便秘改善法として有効にする条件について、今後明確にすることが必要であろう。
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