1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06858074
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
佐伯 俊彦 群馬大学, 工学部, 助手 (00241860)
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Keywords | クローニング / プラナリア / 熱ショックタンパク質 / HSP90 / HSP70 / 再生 |
Research Abstract |
(1)プラナリアの再生とストレスタンパク質との関わりについて 昨年度行った予備的なノーザンブロット解析の結果、HSP90 mRNAはプラナリア切断直後ではなく18時間後のあたりで発現が増加していることが分かったので、今年度は特に18時間後に絞って検討した。切断後12-30時間まで2時間おきにRNAを調製して、解析に用いた。その結果、16時間後から24時間後にかけて発現量が増加しているのが分かった。 昨年と同様にPCR産物をプローブとしてプラナリアcDNAライブラリーをスクリーニングし、全翻訳領域を含むHSP70 cDNAクローンを得た。このcDNAを用いてHSP90のノーザンブロット解析に用いたのと同じフィルターで解析を行った。しかしHSP90に比べて発現量が少なくはっきりした結果が得られなかったため、それまでプラナリアを一箇所だけで切断していたのを切断面を増やすためになるべく細かく切ってから、時間を追ってRNAを調製した。これを用いてノーザンブロット解析を行ったところ、HSP90の時と全く同じ時間変化を示した。 (2)プラナリア再生過程に特異的に発現している遺伝子の探索 サブトラクション法によるライブラリーの作製の為にプラナリアを一箇所だけで切断し、その後およそ18時間後に切断面と切断部位から離れた部位を別々に集めてRNAの調製を行った。しかしライブラリーを作るのに十分なRNAを得ることができずライブラリーを作ることができなかった。
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[Publications] 塚越弘枝,他: "プラナリア熱ショックタンパク質(HSP70)cDNAのクローニング" 生化学. 66. 859- (1994)
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[Publications] T.Saheki,et al.: "Induction of Heat Shock Gene(HSP90)Expression after Dcapitation of Planarian Dugesia japonica japonica" Zoological Science. 10. 76- (1994)