2006 Fiscal Year Annual Research Report
中国レス中期更新統のマイクロテクタイトとM-B地磁気逆転の層序学的研究
Project/Area Number |
06F06054
|
Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
兵頭 政幸 神戸大学, 内海域環境教育研究センター, 教授
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
楊 天水 神戸大学, 内海域環境教育研究センター, 外国人特別研究員
|
Keywords | 古地磁気 / 第四紀学 / 中国レス / ショートイベント / 地磁気エクスカーション / 地磁気逆転 |
Research Abstract |
2006年9月12日から2007年3月31日までの成果 (1)中国黄土高原で採取したレス試料のうち、800個の試料の古地磁気測定を完了し、1000個の試料の岩石磁気測定を完了した。その結果、78万年前のMatuyama-Brunhes地磁気極性境界付近にBaojiでは6回、Xifengでは7個のショートイベントが起こっていることを発見した。 (2)中国黄土高原のレス-古土壌層からマツヤマ逆極性クロン初期および中期に合計7回のショートイベントが起こっていることを見つけた。それぞれ若い年代から順にE1,E2,E3,…、E7と命名した。地磁気極性境界間の堆積速度一定を仮定して年代推定した結果、それぞれ1.11Ma,1,58Ma,1.92Ma,2.11Ma,2.25Ma,2.35ma,2.42Maの年代値を得た。これらの年代値から、E1はPunaruu excursion、E2はstage 54 excursion、E4はReunion II subchron, E7はevent "X"に対比でき、E3,E5は新しい発見であるとると解釈した。これらの成果は論文にまとめ、Earth, Planets, and Spaceに投稿し、小修正ののち受理された。 (3)国際会議"Kochi International Workshop on Paleo-,Rock and Environmental magnetism"に参加し、上記(2)の内容について講演を行った。
|