2006 Fiscal Year Annual Research Report
新規ナノポーラス材料の合成とグリーン化学プロセスへの応用
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06F06165
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
杉 義弘 岐阜大学, 工学部, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
AYYAMPERUMAL Sakthivel 岐阜大学, 工学部, 外国人特別研究員
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Keywords | 多孔質材料 / メソポーラス材料 / ゼオライト骨格を有するメソポーラス材料 / 超臨界炭酸ガス溶媒 / ナノベータゼオライト / 固体酸触媒反応 / エステル化 / グリセリンエステル |
Research Abstract |
新規ナノポーラス材料の創製及びその触媒機能を超臨界条件下で測定することを目的とした。本年度は、初年度として、メソポーラス材料ジルコニア、アルミナを固体酸点とするメソポーラス材料ZrAlSiMMHを創製し、その長鎖カルボン酸ラウリン酸とグリセリンのエステル化を超臨界炭酸ガスを溶媒として行った。その結果、従来法の気相窒素雰囲気の反応及び溶媒存在下における液相反応に比べてコーク生成が少ないことが確認され、本触媒及び超臨界炭酸ガス溶媒の有効性が証明できた。さらに、生体反応等において酸化触媒として有効である三価鉄をメソポーラス骨格にゼオライトを組み込んだ鉄含有メソポーラス材料の調製に成功した。本材料は、フェノールの酸化に高い活性を有することが明らかになった。さらに、ゼオライト触媒の細孔の有効性を向上させるために、ベータゼオライトのナノサイズ化に関する研究を行った。本研究の特長は、ベータゼオライト合成に有効なTEAOHのほかにハロゲン化セチルトリメチルアンモニオウムを共存させることにあり、従来法の1/100に当たる30-50nmのベータゼオライトが効率よく合成できた。また、再現性も確認された。
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