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2006 Fiscal Year Annual Research Report

ras癌遺伝子産物を分子標的とした新規抗癌剤開発を目指した基礎的研究

Research Project

Project/Area Number 06F06238
Research InstitutionKobe University

Principal Investigator

片岡 徹  神戸大学, 医学系研究科, 教授

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 叶 敏  神戸大学, 医学系研究科, 外国人特別研究員
Keywords低分子量G蛋白質 / ras癌遺伝子 / X線結晶解析 / インシリコ創薬
Research Abstract

M-Ras及びM-RasのH-Ras型アミノ酸置換変異体の高次構造解析により決定した、GTP結合型ながら標的蛋白質との結合能力を持たない型(state1)の高次構造情報にもとづき、バーチャル化合物ライブラリー(140万種類規模の化合物情報を含む)から、NEC独自のMMPBSA法によるドッキングシミュレーションによって、state1のポケットにエネルギー的に安定に結合する可能性が高いと予想された100種類の候補化合物を購入した。これら候補化合物によるM-Ras変異体-GTPならびにH-Ras-GTPとRafとの結合阻害試験を行った結果、M-Ras変異体に対しては12種類のヒット化合物が得られ、そのうち2種類についてはH-Rasに対する活性も有することが分かった。また、H-Rasに対するヒット化合物2種類については、表面プラズモン共鳴法(BIACORE3000)による結合試験を行ったところ、1種類の化合物(以後#65とする)についてはH-Rasに対する結合活性を有することが明らかになった。ITC法を用いて測定した#65のH-Rasに対する結合定数は、同様に測定したRafのH-Rasに対する結合定数に比較的近い数値を示した。さらに、化合物存在下でH-Ras-GTPの^1H-NMRを行ったところ、化合物の結合によるH-Rasの構造変化と考えられる信号を検出することができた。#65以外のH-Rasに対するヒット化合物#10については、state2構造のみで存在するRap1AとRafとの結合は抑制せず、H-RasとRafとの結合を選択的に阻害することが明らかになった。

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Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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