2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06F06392
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
藤野 陽三 The University of Tokyo, 大学院・工学系研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
SERROR Mohammed Hassanien Mohammed 東京大学, 大学院・工学系研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | Interoperability / Software Environment / Construction Industry / Structural Design Process / Industry Foundation Classes |
Research Abstract |
本年度は、脆性・延性材料の2つの力学的性質の大きく異なる金属からなる積層板の加工性に関する研究および統合型ヘルスモニタリングシステムの根幹となる、分散オブジェクトモデル(DOSE)の開発を行った。前者に関しては、分岐理論に基づく理論的解析と有限要素法に基づく数値解析を行うことで、以下の知見を得た。(1)異相界面が十分に強固である場合、積層材の延性は、体積分率・強度比・加工硬化指数比に大きく依存する。(2)加工硬化指数の比が大きくなるにつれ、拡散くびれに対応する不安定解が発生する限界ひずみは低下するが、強度比が小さい場合はその効果が軽減される。(3)拡散くびれに対応する限界ひずみ以下でも、積層材料では不安定解を有する可能性があるが、同様の分岐解を有するポリマーと金属の積層材料と異なり、マルチプルネッキングを呈することはなく、拡散くびれに至る。(4)界面強度が不十分である場合は、この拡散くびれ以前に発生する限界ひずみにおいて、界面剥離が発生し脆性的に破断する可能性が示唆された。以上の結果は、Int.J.Solid Struct.に発表予定である。 後者に関しては、DOSEのインプリメントおよび適用性に関する論文をJ.Eathquake Eng.Struct.Dyn.およびJ.C.A.D.に発表した。本年度は、さらにカイロ大学との共同研究により、実際の都市計画に則したインプリメンテーションの実地試験を行った。その結果は、ST-7プロジェクトを通して、次世代IFCクラスの構築に還元をしている。
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