2006 Fiscal Year Annual Research Report
ゼブラフィッシュ胚における活動依存的な脊椎介在ニューロン形成
Project/Area Number |
06F06423
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Research Institution | National Institute of Genetics |
Principal Investigator |
川上 浩一 国立遺伝学研究所, 個体遺伝研究系, 助教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
SUSTER Maximiliano Leon 国立遺伝学研究所, 個体遺伝研究系, 外国人特別研究員
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Keywords | 分子生物学 / 発生遺伝学 / ゼブラフィッシュ / トランスポゾン / 挿入変異 / 転移酵素 / 遺伝子トラップ / トランスジェニック動物 |
Research Abstract |
1.Tol2トランスポゾンベクターに、スプライスアクセプター部位、Gal4遺伝子、SV40ポリAシグナルを組み込んだGal4遺伝子トラップコンストラクトをゼブラフィッシュゲノムにランダムに挿入させ、Gal4を脊椎内感覚神経・介在神経・運動神経特異的に発現するトランスジェニックゼブラフィッシュの分離、同定、系統化を行った。 2.Gal4の認識配列UASの下流に破傷風毒素遺伝子と青色蛍光蛋白質CFP遺伝子の融合遺伝子、ニトロリダクテースと赤色蛍光蛋白質Cherryの融合遺伝子を組み込んだトランスジェニックゼブラフィッシュ系統を樹立した。 3.ヒートショックプロモーターの下流にGal4遺伝子をもつトランスジェニックフィッシュをUASの下流に破傷風毒素遺伝子をもつトランスジェニックフィッシュとかけあわせ、ヒートショックにより運動を完全に阻害できることを見いだした。 4,様々なGal4特異的発現トランスジェニックゼブラフィッシュを、ニトロリダクテース融合遺伝子を組み込んだトランスジェニックフィッシュとかけあわせ、薬剤投与により特異的な細胞死を引き起こせることを明らかにした。 5.フグevx1遺伝子のエンハンサーを単離し、Tol2因子を用いた遺伝子導入により介在神経特異的にGal4を発現するトランスジェニックフィッシュを作製した。この系統を用いて介在神経機能の改変実験を開始した。
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