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2006 Fiscal Year Annual Research Report

劣性イネいもち病抵抗性遺伝子の系統的単離とその機能解析

Research Project

Project/Area Number 06F06576
Research InstitutionNational Institute of Agrobiological Sciences

Principal Investigator

川崎 信二  独立行政法人農業生物資源研究所, 植物科学研究領域耐病性研究ユニット, 上級研究員

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) BABU Raman  独立行政法人農業生物資源研究所, 植物科学研究領域耐病性研究ユニット, 外国人特別研究員
Keywords耐病抵抗性 / 劣性抵抗性遺伝子 / イネいもち病 / 疑似病斑変異 / 精密マッピング / シグナル伝達 / 抑制因子
Research Abstract

植物の持つ耐病抵抗性の発現においては植物が病原体の感染を感知してから防御反応を誘導する過程で多くのシグナル伝達因子の関与がシロイヌナズナを用いた変異体の分析から明らかとなりつつあるが、イネではまだその過程のごく一部しか解明されていない。イネにおけるこの過程を明らかにする目的で、我が国の最重要病害であるいもち病を材料に用い、これに対する抵抗性を向上させる劣性の因子の探索を行った。抵抗性の向上は実用的な価値が有るだけでなく、被感染時に防御反応を抑制している因子に関する重要な情報をもたらす。しかし、いもち病抵抗性だけを指標にイネをマススクリーニングするためのシステムはまだ完成していなかったので、その第一段階として比較的容易に見出せる疑似病斑系統の中から、いもち病への抵抗性を向上させるものを検索した。その結果既存の疑似病斑系統spl1〜11中ではspl5,6,10が、またTos17のミュータントパネルの中ではNF4050系統が、有意にいもち病への抵抗性を向上させることを見出したので、これらの原因遺伝子のゲノム上の位置をindica品種との交配後代集団による精密遺伝分析により明らかにすることを試みた。これらの疑似病斑は温室の幼苗検定では判定することが出来ず、野外の圃場でかなりageが進まないとはっきりした形質の判別をすることは出来なかった。このうちで、spl10は単因子であったのでF2集団を用いて比較的容易にその領域を100kb以下にまで絞り込むことが出来たが、残りはいずれも交配相手のindica品種中に疑似病斑の発現を抑制する因子が存在しており、圃場でも病斑個体の分離比は1/16にすぎず、精密マッピングが困難であった。そこで抑制因子が抜けたF3のヘテロ種子を選抜して新たな後代集団を展開することにより、2-300kb前後への絞り込みが可能となった。

  • Research Products

    (1 results)

All 2007

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] Trial for positional cloning of rice lesion mimic genes increasing resistance against rice blast ; spl5, spl6 and spl102007

    • Author(s)
      Raman Babu, Akio Miyao, Hirihiko Hirochika, Shinji Kawasaki
    • Journal Title

      育種学研究 日本育種学会第111回講演会要旨集 第9巻別冊1号

      Pages: 170

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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