2006 Fiscal Year Annual Research Report
植物乳液に含まれる害虫制御に応用可能な殺虫タンパク質・二次代謝物質に関する研究
Project/Area Number |
06F06622
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Research Institution | National Institute of Agrobiological Sciences |
Principal Investigator |
今野 浩太郎 独立行政法人農業生物資源研究所, 昆虫科学研究領域昆虫-昆虫・植物間相互作用研究ユニット, 主任研究員
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
KABIR Khondkar Ehteshamul 独立行政法人農業生物資源研究所, 昆虫科学研究領域昆虫-昆虫・植物間相互作用研究ユニット, 外国人特別研究員
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Keywords | 植物耐虫性 / 耐虫性タンパク質 / 植物乳液 / キチナーゼ / 囲食膜 / エリサン / キボシカミキリ |
Research Abstract |
パパイア・クワ・ガジュマル等の種々の植物乳液中に比較的普遍的に発見されるキチナーゼが昆虫に対して毒性を持つか検討するために、初期段階として市販のキチナーゼ(バクテリア由来ほか)がエリサン等鱗翅目幼虫やキボシカミキリのような鞘翅目幼虫に対して毒性をもつか、幼虫の口器にキチナーゼ溶液を注入する実験を行い昆虫の状態を観察した。その結果、昆虫は比較的低濃度のキチナーゼの注入により死亡することが判明した。さらに、キチナーゼの毒性発揮のターゲットとして囲食膜が考えられるが、今後のキチナーゼ毒性の効果の検討のため、キチンを特異的に染色することで囲食膜を蛍光実体顕微鏡で観察できる技術・条件を確立することが出来た。さらに、キボシカミキリ等実験対象昆虫を安定的に飼育するための良い飼育条件を確立することに成功した。
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