2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06J00672
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
加留部 謙之輔 Kurume University, 医学部, 特別研究員(PD)
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Keywords | 悪性リンパ腫 / 成人T細胞白血病 / 濾胞性リンパ腫 / FOXP3 / BCL2 / BCL6 / バーキットリンパ腫 / C-myc |
Research Abstract |
1. ATLLと制御性T細胞の関係 ATLLにおいて、FOXP3発現を来たしているグループと、陰性のグループで臨床的、病理学的特徴を比較した。両者は予後に差はなかったものの、組織学的特徴と易感染性のリスクに差を認め、生物学的に異なる特徴を有する可能性が示唆された。論文を作成し、投稿中である。 2. 非定型的濾胞性リンパ腫の解析 濾胞性リンパ腫のなかでも、新たなentityになりうるCD10陰性MUM1陽性濾胞性リンパ腫について、論文が発表された。それに引き続き、bcl2蛋白が陰性である濾胞性リンパ腫、BCL2遺伝子転座を伴わない濾胞性リンパ腫について解析し、蛋白レベルではp53,bcl6が、遺伝子異常としてはBCL6転座、3trisomyがBCL2転座を代替する重要な異常であり、lymphomoagenesisに関与していると思われた。 3. バーキットリンパ腫の解析 主にc-myc転座陰性のバーキットリンパ腫に焦点をあてて解析し、これらが遺伝子異常、蛋白発現に関わらず、Burkitt様の経過をたどることを見出した。論文化し、受理された。
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