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2006 Fiscal Year Annual Research Report

DNAデバイスの作成とリアルタイムAFMによるその動的挙動の解析

Research Project

Project/Area Number 06J02251
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

田代 竜  京都大学, 理学研究科, 特別研究員(PD)

KeywordsDNAデバイス / 電子移動 / AFM / 光反応 / Sso7d / DNA aptamer / DNAの構造 / チミンダイマー
Research Abstract

Sso7dは好熱性古細菌内においてDNAの構造を収納する働きのある蛋白である。Sso7dはDNAと複合体を形成することで、DNAを折り曲げる性質があることが知られている。我々は、この蛋白によるDNAを折り曲げはDNAを利用したナノ構造の制御のために利用できるのではないかと考え、その性質について詳細に検討を行った。光照射により化合物のコンフォメーションの転移は、光スイッチという制御方法へと利用することが可能であるため、我々は光照射時にSso7dがDNAに対してどのような影響を与えるのかを調べた。核酸の誘導体であるブロモウラシルを電子の受容体として光反応を行ったところ、Sso7dの結合によって反応性が増加した事から、Sso7dからDNAに対して電子を与えることが明らかとなった。さらに、この電子移動はDNAの損傷体であるチミンダイマーをも光回復できる事を明らかにした。Sso7dとプラスミドDNAの複合体形成をAFMを用いて観測を試みた。当初の予想として、Sso7dによりDNAの構造の折れ曲がりが見られるものと予測した。しかし、プラスミドDNAの構造が自由に曲がりやすく、蛋白の結合した場合でもその折れ曲がりを解消してしまうため、DNAのSso7dによる折れ曲がりが判断できなかった。よって、DNAデバイスに用いるには工夫が必要であり、これを今後の課題とする。
また、ナノデバイスの構造転移のための動力部としてDNA aptamerの利用も検討しており、これらの構造をAFMを利用することで確認した。この構造の転移をリアルタイムAFMを利用することで確認することを次の目標にしている。

  • Research Products

    (2 results)

All 2007 2006

All Journal Article (2 results)

  • [Journal Article] Photochemical Determination of Different DNA Structures.2007

    • Author(s)
      Xu, Y., Tashiro, R., Sugiyama, H.
    • Journal Title

      Nature Protocols 2

      Pages: 78-87

  • [Journal Article] Photoreactivation of DNA by an Archaeal Nucleoprotein Sso7d.2006

    • Author(s)
      Tashiro, R., Wang A.H.-J., Sugiyama, H.
    • Journal Title

      Proc. Natl. Acad. Sci. USA. 103

      Pages: 16655-16659

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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