2007 Fiscal Year Annual Research Report
インド圏とシナ圏からみたチャック語の記述と比較言語学的研究
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06J02575
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
藤原 敬介 Kyoto University, 大学院・アジア・アフリカ地域研究研究科, 特別研究員(PD) (00569105)
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Keywords | 記述語言学 / チベット・ビルマ語派 / チャック語 / マルマ語 / ウスイ語 |
Research Abstract |
2007年度は四月に京都大学言語学懇話会第3回例会で「チャック語における詞化をめぐる諸問題」と題して発表をおこなった。五月から七月にかけて中国に渡航し、中国国内のチベット・ビルマ系諸言語の資料収集につとめた。八月にはビルマに渡航し、昨年度にひきつづき、カドゥー語とガナン語の一次資料を収集した。ようやく基礎語彙1000語ほどを収集することができた。九月には中国・黒龍江大学でおこなわれた第40回国際漢藏語学会に参加し、''Cak prefixes''と題する発表をおこなった。十月にはインド高等研究所でおこなわれた第13回ヒマラヤ諸語会議に参加し、'Nominalization and related phenomena in Cak''と題する発表をおこなった。十一月にはバングラデシュに渡航し、これまでチャック語について収集した民話の再確認作業をおこない、おおくのまちがいを訂正することができた。ウスイ語の基礎語彙についても再確認作業をおこない、音韻論の概要をようやく把握することができた。一月にはインド・グワハティ大学でおこなわれた第3回国際東北インド言語学会に参加し、''Nominalization and related phenomena in Marma''と題する発表をおこなった。ひきつづき二月にはインド・ミゾラム州でクキ・チン系諸語の調査をおこなった。ランラウ語やマラ語などについて、基礎語彙や基本文型を中心に資料をあつめることができた。三月にはバングラデシュを訪問し、チャック語とウスイ語について資料収集を継続した。今回はビルマ側のチャック語資料についても民話をあつめることができた。ウスイ語についても、ようやく民話のかきおこし作業ができるようになり、十編ほど分析をほどこした。
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[Presentation] Cak prefixes2007
Author(s)
HUZIWARA Keisuke
Organizer
The 40th International Conference of the Sino-Tibetan Languages and Linguistics
Place of Presentation
Heilongjiang University,Harbin,China
Year and Date
2007-09-28
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