2008 Fiscal Year Annual Research Report
工業用CTデータからの設計・解析フィーチャー認識型3次元モデル全自動構築技術
Project/Area Number |
06J04488
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
溝口 知広 Hokkaido University, 大学院・情報科学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 工業用X線CT / CADモデル再構築 / 対称性認識 / 規則性認識 / 部品別分解 |
Research Abstract |
CT計測メッシュの対称性認識手法とそのコンパクトな表現方法の開発 近年,産業用X線CTスキャナによる機械部品の計測メッシュの入手が可能となり,この計測メッシュから,ユーザがCADシステム上で入力するような,コンパクトで品質の高い形状定義方法を再現したCADモデルを再構築する技術への要求が高まっている.そこで本研究では,計測メッシュの持つ複数のユークリッド対称性を網羅的に認識する手法を開発した.また,認識された対称性のうちの平面反射対称性のみを利用し,計測メッシュからソリッドモデルを効率的に再構築可能な全手順を導出し,これを1つのAND/ORグラフで表現する手法を開発した.さらに,このグラフによるソリッドモデル構築手順の正しさを,点群モデルで代替して検証した. CT計測メッシュの規則性認識手法と組立品計測メッシュの部品別分解手法の開発 近年,X線CT計測機の性能向上により,複数部品から構成される組立品に対しても,組立状態の計測メッシュがまるごと入手可能となった.この組立品計測メッシュには,製品が機能・動作している状態での貴重な情報が含まれているにもかかわらず,現状ではこれを製品開発に活用することはほとんど行われていない.そこで本研究では,自動車などの駆動系において頻繁に用いられる組立ギアのX線CT計測メッシュを対象とし,この計測メッシュの規則性認識に基づいて組立品計測メッシュを部品別に分解し,認識した規則性と分解より得られた部品別メッシュから,組立・加工誤差を含む現物ギアの運動シミュレーションを行う手法の開発を目的とし,これらのうちの,組立ギア計測メッシュの規則性認識と部品別分解手法を開発した.
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