• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2007 Fiscal Year Annual Research Report

相互作用にフラストレーションを導入したモデルに基づくガラス転移現象の機構解明

Research Project

Project/Area Number 06J10512
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

新谷 寛  The University of Tokyo, 大学院・工学系研究科, 特別研究員(DC2)

Keywordsガラス転移現象 / 二秩序変数モデル / フラストレーション / ボブンピーク / Ioffe-Regel limit
Research Abstract

ガラスは工業的に非常に重要であるが、ガラス転移転移の基礎的メカニズムに対する回答は未だに得られていない。この問題に対し我々は、「局所安定構造形成による短距離秩序化」と「結晶化による長距離秩序化」との競合によるフラストレーションが過冷却液体には存在し、それがガラス転移現象の本質と深く関わっているという「二秩序変数モデル」を提案している。そこで、相互作用ポテンシャルに上記のフラストレーションを導入することで、結晶化からガラス化までを続一的に扱えるモデルを構築した。
ガラスには、ガラス転移現象の他にも、ボゾンピークと呼ばれる未解決問題が存在する。ボゾンピークとは、THz領域に存在する、デバイの状態密度(低温での結晶の振動状態密度を良く記述できるモデル)よりも過剰の振動状態密度である。しかし、ボゾンピークがガラス転移現象と関連があるのかどうかや、その起源に関しては未解明のことが多い。我々は、前述したモデル用いて、分子動力学シミュレーションを行った。このモデルの圧力やフラストレーションを制御することで、ボゾンビーク振動数を幅広く変化させ、系統的に研究することにより、ボゾンピーク振動数と横波の音波の Ioffe-Regel limit(ガラスのランダムネスの影響のため、音波が強い散乱を受け伝播できなくなる振動数)とに深い相関があることを発見した。さらに、この事実は次元性やポテンシャルの詳細によらない普遍的なものであることも明らかにした。このことは、ガラス(非晶質)の振動ダイナミクスの理解に大きく寄与するものと考えられる。

  • Research Products

    (1 results)

All 2007

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] A possible link between the hansd-glass transition and medium-range crysaline order in a two-demensional model liauid2007

    • Author(s)
      Hiroshi Shintani and Hujime Tnunaka
    • Organizer
      COE International Symposium on "Strongly-correlated Applied Physics"
    • Place of Presentation
      Tokyo
    • Year and Date
      2007-09-29

URL: 

Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi