1996 Fiscal Year Annual Research Report
ニュージーランドにおける中生代および新生代の含放散虫岩の地質学的研究-とくに南半球高緯度帯放散虫の進化と変遷
Project/Area Number |
07041085
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Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
酒井 豊三郎 宇都宮大学, 農学部, 教授 (50089778)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
HOLLIS Chris ニュージーランド地質学, 核科学研究所, 研究員
GRANTーMACKIE ジャック エイ オークランド大学, 地質学教室, 助教授
SPORLI K.Ber オークランド大学, 地質学教室, 助教授
榊原 利栄 (堀 利栄) 愛媛大学, 理学部, 助手 (30263924)
竹村 厚司 兵庫教育大学, 学校教育学部, 助教授 (90192632)
小玉 一人 高知大学, 理学部, 教授 (00153560)
相田 吉昭 宇都宮大学, 農学部, 助教授 (90167768)
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Keywords | ニュージーランド / ペルム系〜三畳系 / 上部白亜系〜古第三系 / ファンガロア地域 / ワイララパ / 古地磁気測定 / 放散虫化石層序 / 高緯度帯 |
Research Abstract |
ニュージーランド北島においてペルム系〜三畳系及び上部白亜系〜古第三系の含放散虫岩の地質調査を行った. 1.北島ファンガロア地域,アロ-ロックスに露出するペルム系〜三畳系?の層序断面の調査を行った.アロ-ロックスの東端には溶岩と層状チャートからなる岩体が分布する.また主部から西端部には下位から上へ,溶岩・インターピロ-石灰岩・珪質凝灰岩・層状チャート・紫色〜緑色珪質頁岩層にいたる連続性の良い,全層厚137mのセクションが露出する。本セクションの高精度な柱状図を作成するとともに,放散虫試料を80個,古地磁気測定用の定方位岩石試料を9個採集した.加えて全岩化学分析用試料を多数採集した.アロ-ロックス全域の構造地質学的調査も同時に行った. 2.北島ファンガロア地域,マヒネプアにおいて珪質頁岩層の基底部付近の再調査を行った.平成7年度の調査結果から基底部付近から三畳紀中期の高緯度帯放散虫化石群集を産することが判明しており,三畳系中部〜上部の放散虫化石層序を確立するための最良のセクションであることが確認された. 3.北島ファンガロア地域,マ-ブルベイ付近の地質調査を行った.放散虫化石とフズリナ化石の古生物地理と群集特性を比較するため,溶岩の中に挟まれるフズリナ石灰岩を採集した. 4.北島ワイララパ地方の上部白亜系〜古第三系の地層について,地質調査及び古生物学的調査を行った.放散虫化石層序を明らかにする目的で,テカウカウポイント,フアトキトキ川,カイファタ川の3つのセクションにおいて詳細な柱状図を作成し,放散虫用試料と古地磁気測定試料を多数採集した.
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Research Products
(9 results)
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[Publications] Matsuoka,A.,et al.: "Mesozoic radiolarians and radiolarianbearing sequences in the circum-Pacific regions : A report of the symposium "Radiolarians and Orogenic Belts,"" The Island Arc. 5. 203-213 (1996)
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[Publications] 相田吉昭ほか: "熊本県天草郡,御所浦島および牧島から算出した白亜紀後期および始新世放散虫化石" 大阪微化石研究会誌. 特別号10(印刷中). (1996)
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[Publications] Takemura,A. and Ling,H.Y.: "Eocene and Oligocene radiolarian biostratigraphy from the Southern Ocean : Correlation of ODP Legs 114 (Atlantic Ocean) and 120 (Indian Ocean)." Marine Micropoleontology. 30(印刷中). (1997)
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[Publications] 堀利栄・樋口靖: "Rh管球を用いた蛍光X線による岩石中の微量成分の定量" 愛媛大学理学部紀要. 2. 27-36 (1996)
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[Publications] 樋口靖、堀利栄: "蛍光X線分析法による微量成分分析のための珪質岩石試料の調査" 愛媛大学理学部紀要. 2. 1-14 (1996)
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[Publications] 吉崎正ほか: "蛍光X線分析法による珪酸塩岩石の主要元素の分析" 愛媛大学理学部紀要. 2. 15-25 (1996)
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[Publications] Hori,Rie S.: "The Toarcian Radiolarian Event in bedded cherts from SW Japan" Marine Micropaleontology. 30(印刷中). (1997)
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[Publications] 地学団体研究会(編): "新版地学事典" 平凡社, 1468 (1996)
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[Publications] Hollis,C.J.: "In:Macleod,N.and Keller,G.(eds.)Cretaceous-Tertiary Mass Extinctions : Biotic and Environmental changes" Norton Press, 575 (1996)