1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07044033
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
矢野 眞和 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 教授 (30016521)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
HARVEY Andre セントメリー大学, 経済学科, 教授
平田 道憲 広島大学, 教育学部, 助教授 (30111660)
加藤 毅 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 助手 (10233800)
江川 緑 東京工業大学, 留学生センター, 助教授 (40251615)
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Keywords | 生活時間 / タイム・バジェット / 生活の質 / 都市化 / 工業化 / 余暇行動 |
Research Abstract |
平成8年度には、矢野および平田が相手研究者等を訪問し、訪問時までに行った個票データの分析や結果の考察に関して中間的なディスカッションを行なった。ディスカッションの結果を踏まえた上で、現地では、協力しながらさらに分析を進めた。成果の一部については、カナダでのシンポジウムですでに発表を行っている(研究実績報告書を参照)。 1970年代および1990年代の二時点からなる個票データの分析が中心となる日加比較では、特に余暇行動の分析を通じて興味深い結果が得られている。そのため、余暇行動については小分類ベースでの詳細な比較分析を行うと共に、行動分類自体の相違の背景にある日加間の文化的差異などについても検討を進めている。 カナダ以外の諸国の生活時間データについては、打ち合わせの結果、一次集計の結果を用いて二次集計を行うこととなり、データの整理および入力を行った。このデータを用いて、今年度は、生活時間の基本的な比較分析(各国別の属性別の労働・家事・余暇などの平均時間)を行った。さらに、(1)加齢の影響・家族成員間の時間配分・学歴と教育文化活動時間との関連、などの分析枠組みに応じた国際比較、(2)日本側研究者が開発した生活の質指標(多様性、同調性、多忙性など)を用いた各国の生活時間データの解析、などについても作業を進めつつある。
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Research Products
(1 results)