1995 Fiscal Year Annual Research Report
インターネットによる国際コミュニケーションおよび異文化理解教育に関する共同研究
Project/Area Number |
07044044
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Research Institution | 純心女子短期大学 |
Principal Investigator |
鈴木 千鶴子 純心女子短期大学, 英米文化科, 教授 (10123837)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
SINGER Steve ハワイ大学カピオラニコミュニティカレッジ語学部, 講師
COOK Janice ハワイ大学カピオラニコミュニティカレッジ語学部, 助教授
石上 普保 ハワイ大学カピオラニコミュニティカレッジ語学部, 教授
NOJI Francis ハワイ大学カピオラニコミュニティカレッジ語学部, 助教授
花田 英輔 長崎大学総合情報処理センター, 助手 (90244095)
野崎 剛一 長崎大学総合情報処理センター, 講師 (00124834)
BALDRIGE Joh 純心女子短期大学, 英米文化科, 講師 (80261246)
KEATENーREED ジュリー 純心女子短期大学, 英米文化科, 講師 (90261247)
大路 正倫 純心女子短期大学, 英米文化科, 助教授 (10213711)
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Keywords | インターネット / 意思伝達能力 / 異文化理解 / メーリング・リスト / ニューズグループ / ワールド・ワイド・ウェブ / メディア・リテラシィー / 異文化対応感受性 / 言語認知発達過程 |
Research Abstract |
平成7年度研究における予備実験授業の実績報告 <実験概要>期間:1995年10月20日〜1996年2月23日 被験者:日本側大学生42名、米国側コミュニティー・カレッジ生12名 方法:i)全被験者および全共同研究者間に共通の電子会議室/仮想教室としてメーリング・リストを設立、被験者は各自のIDで授業時内外に、主に目標言語で情報・意見の公開・交換。ii)日本側では、ディスカッションの基礎訓練とメッセージ内部伝達の場としてローカルのニューズグループを設立、また授業時内外に他の英語による各種ニューズグループへの投稿を奨励。iii)日本側では、WWWの利用を教授、課題解決の情報収集・交換を自主性に基づき国際的に実践。データ採出方法:i)事前、事後アンケート ii)事前、事後作文課題 iii)被験者の実験期間中の日誌 iv)サーバーに保管の交信記録 <結果の分析・考察>(米国側被験者数の不足と日本語通信環境の整備遅延の為、実験結果は日本側被験者による)事前、事後アンケート:有効データ数30、i)高感度態度変容において全項目とも次の順位で好転:コンピュータ、目標言語文化の理解、目標言語の母語話者、目標言語文化、目標言語、インターネットの教育効果。ii)「インターネットの教育効果」に対する態度の「コンピュータ」と相関の傾向、「目標言語」と負の相関の傾向、の追検証の必要を示唆。事前、事後作文課題:データ数34、流暢性、正確性および母語話者性において、目標言語によるコミュニケーション力向上を観察。日誌:ディスカッションはじめコミュニケーション力養成と異文化理解を個別学習者の主体性に基づき常時実体験的に構築する、ツールおよびリソースとしてのインターネット利用の有効性を観察。 <課題>上記観察事項の再検証に加え、i)異文化対応感受性テストの導入、ii)要因抽出方法の開発、を継続研究において実施する。
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Research Products
(18 results)
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[Publications] Suzuki,Chizuko: "A Report on the Preliminary Experiment of Cross-cultural Communication and Understanding through the Internet" The JACET kyushu-Okinawa Chapter Review of Learning and Teaching. Vol.1. (1996)
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[Publications] Baldridge,John: "Self-paced Study Using Multimedia Technology" Junshin Bulletin of British-American Studies. No.13. (1996)
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[Publications] 大路,正倫: "インターネットによる国際コミュニケーションおよび異文化理解教育に関する共同研究" 文部省平成8年度情報処理研究集会講演論文集. (1996)
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[Publications] Keaten-Reed,Julie: "A Study of the Commnication Development by On-line Writing" JALT Journal. (1996)
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[Publications] 鈴木,千鶴子: "実例研究「インターネット利用による英語コミュニケーションおよび異文化理解教育」" 第35回(1996年度)JACET全国大会発表要綱. (1996)
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[Publications] Suzuki,Chizuko: ""Joint Study : Cross-cultural Commnication and Understanding through the In ternet"" Abstract of 11^<th> World Congress of Applied Linguistics. (1996)
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[Publications] Suzuki,Chizuko: ""Factors for Cross-Cultural Commnication Development"" Proceedings of The Foreign Language Education and Technology III (FLEAT III). (1997)
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[Publications] Singer,Steven A.: "On-Line Revision Study" TCC-L 1996 ON-LINE Conference Paper (http : 11 leahi.kcc.hawaii.edu/cc/staff/ssinger). (1996)
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[Publications] Noji Francis: "A Study of an Intercultural Sensitivity Measurement from the Results of Internet Commnication Practices" TESOL Quartery. (1997)
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[Publications] 大路,正倫: "「一般情報処理教育」としてのインターネット利用教育" 情報処理学会論文集. (1996)
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[Publications] 大路,正倫: "日米学生グループによるインターネット・コミュニケーションの実践研究" 情報処理研究集会論文集. (1996)
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[Publications] 大路,正倫: "Dial Up Networkシステムの構築とインターネット教育" 日本教育工学学会論文誌. (1997)
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[Publications] 大路,正倫: "バイリンガル教育におけるインターネット(システム構築とユーザー教育)" 純心女子短期大学紀要. (1997)
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[Publications] Oji,Masatomo: "Vocabularies of English as Information Science Education" English Journal of Junshin College. (1998)
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[Publications] 野崎,剛一: "インターネットによる国際コミュニケーションおよび異文化理解教育に関する共同研究" 平成7年度電気関係学会九州支部連合会大会論文集. 637 (1995)
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[Publications] 野崎,剛一: "Emacsを用いた電子メール/ニュース利用(改定版)" 長崎大学総合情報処理センター刊, 約50 (1996)
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[Publications] 鈴木,千鶴子: "英語情報コミュニケーション・ハンドブック" (未定), 約50 (1997)
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[Publications] 大路,正倫: "女子大生のための「現在情報処理」" 技術評論社, (1997)