1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07044054
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
谷口 義明 東北大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (40192637)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
WAINSCOAT Ri ハワイ大学, 天文学研究所, 研究員
TOKUNAGA Ala ハワイ大学, 天文学研究所, 研究員
COWIE Lennox ハワイ大学, 天文学研究所, 副所長
村山 卓 東北大学, 理学研究科, 学振特別研究員
佐藤 康則 東北大学, 理学研究科, 学振特別研究員
市川 隆 東京大学, 理学研究科, 助手 (80212992)
長田 哲也 名古屋大学, 理学研究科, 助 (80208016)
松原 英雄 名古屋大学, 理学研究科, 助手 (30219464)
舞原 俊憲 京都大学, 理学研究科, 助教授 (90025445)
松本 敏雄 名古屋大学, 理学研究科, 教授 (60022696)
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Keywords | 原始銀河 / 銀河形成 / 近赤外カメラ / 中間赤外カメラ |
Research Abstract |
主たる目的である原始銀河探査の観測は平成8年2月に無事終了し良質なデータを取得することができた。この観測はひとつの天域について高性能近赤外カメラで数10時間に及ぶ積分を必要とするので来年度も同様な観測を行なう。今までに取得したデータの解析は順調に進んでおり、期待どおりの成果を得られる見通しがついた。この計画とタイアップして行なうことになっている。赤外線宇宙天文台も昨年11月に無事打ち上げられ、平成8年中に波長7ミクロン帯のディープサーベイが完了する予定である。 クェーサーに関してはキットピーク天文台4m望遠鏡により赤方偏後ろを越えるクェーサーの近赤外分光観測に成功した。波長1ミクロンから24ミクロンをカバーする良質のデータが得られ,電解ガス中に含まれる鉄、酸素、及びマグネシウムの組成を評価することができた。元素合成進化論の立場からクェーサーの形成時期に強い制約を与える成果が得られた。 またクェーサー形成機構の有力なアイデアとして「銀河群の合体」説を検討するためにコンパクト銀河群の系統的な研究も行なった。5大学電波天文台の受信器は3×5のマルチアレイ(世界最大)なので銀河群全体の分子ガス量を定量するのに格好の設備である。観測した全ての銀河群からCO輝線を搬出した。この観測は来年以降も継続する予定になっている。 中間赤外カメラの開発も順調に進み、ワイオミング天文台の協力を得て最初の実験が行なわれた。開発したカメラは中間赤外域では世界最高の画素数(256×256)を有し、今後の観測成果が多いに期待される。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 毛利英明と谷口義明: "The H_2 Excitation by Formation Pumping in the Merging Galuxy NGC6240" The Astrophysical Journal. 449. 134-139 (1995)
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[Publications] 谷口義明と和田桂一: "The Nuclear Starburst driven by a black-hole binary" The Astrophysical Journal. (印刷中). (1996)
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[Publications] 谷口義明: "The Post-Starburst Nucleus of N6C 4736" The Astrophysical Journal. (印刷中). (1996)
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[Publications] 市川隆: "Near-Infrared Wide-Field Surface Photometry of M82" The Astronomical Journal. 109. 2038-2049 (1995)
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[Publications] 舞原俊憲: "Near-Infrared Spectrophotometry of IRAS FSC 10214+4724" Publ. Astron. Soc. Japan. 47. 265-270 (1995)
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[Publications] 松本敏雄: "Rocket-Borne Observations of Zodiacal light in the Near-Infrared Mavelensth" ICARUS. 115. 199-205 (1995)