1995 Fiscal Year Annual Research Report
広域_<13>CO掃天観測に基づく星形成領域の統計的研究
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07044075
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
福井 康雄 名古屋大学, 理学部, 教授 (30135298)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
RUBIO M. チリ大学, 理学部, 教授
SEARLE L. カーネギー研究所天文台, 主任研究員
KUN M. コンコリ天文台, 研究員
BALAZS L. コンコリ天文台, 主任研究員
水野 亮 名古屋大学, 理学部, 助手 (80212231)
小川 英夫 名古屋大学, 理学部, 助教授 (20022717)
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Keywords | 電波天文学 / 星形成 / 星間分子雲 / 分子雲コア |
Research Abstract |
星形成のメカニズムを理解することは、現代天文学における最も重要な課題の一つである。本研究は、(1)名大4メートル鏡を用いた^<13>CO、C^<18>O分子スペクトル線による高密度ガス塊の詳細観測、(2)光学観測による分子雲の距離測定と若いHα輝線星探査を国際協力のもとに実施し、統計的手法により星形成過程の観測的描像を確立することを目指すものである。 当初、北天における星形成領域を中心に研究を進める予定であったが、今年度、急遽4メートル望遠鏡の南米チリ国移設費が認められたため、南天に観測領域を広げることにより本研究の目標を達成することとした。南米における観測拠点はチリ国ラスカンパナス天文台である。チリからは天の川銀河に最も近い系外銀河であるマゼラン雲をはじめ、おおかみ座・カメレオン座等の星形成領域が観測でき、北天のみの観測に比べ、星形成領域の統計的サンプルが質・量ともに飛躍的に向上することが期待される。 本年度は、望遠鏡受け入れ先のチリ国ラスカンパナス天文台およびその本部である米国カ-ネギ-研究所天文台と数回の打ち合わせ後、移設作業を完了した。来年度、南天における星形成領域の具体的な掃天観測を行なう。同天文台は年間70%の晴天率をほこる世界屈指のサイトであり、1年間で日本における数年分のデータの取得が可能となる。 またこれと並行して、ハンガリーのコンコリ天文台において可視光域の恒星計数解析による分子雲の距離決定も行なった。同解析は、高い確度で分子雲の物理状態を決定する上で極めて重要である。さらに、これまでコンコリ天文台の研究者らと共同で進めてきたセフェウス座、カシオペア座他の^<13>CO、C^<18>O分子雲の観測結果を整理して論文にまとめた。 研究は順調に進んでおり、南天での観測実現により、初期の目標をはるかにこえる成果が得られると期待される。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] R.J.Laureijs: "“Moderate density regions in the Lynds 134-cloud complex"" Astrophys. J. Suppl.101. 87-115 (1995)
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[Publications] T.Handa: "“Detection of a Cricumstellar Gas around DM.Tau ; A Protoplanetary Disk around a Single Star?"" Astrophys. J.449. 894-899 (1995)
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[Publications] A.Mizuno: "“Overall distribution of dense molecular gas and star formation in the taurus cloud complex"" Astrophys. J.445. L161-L165 (1995)
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[Publications] P.Abraham: "“Molecular material and young stellar obijects in L1188 : a case for triggered star formation?"" Astron. Astrophys.300. 525-533 (1995)
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[Publications] K.Dobashi: "“^<12CO> and ^<13>CO observations toward two small molecular clouds with luminous protostellar candidates"" PAS Japan. 47. 837-843 (1995)
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[Publications] Ji Yang: "“Interferometric observations of the circumstellar molecular structure around the young stellar object in L1287"" Astrophys. J.455. 175-181 (1995)
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[Publications] K.Dobashi: "“Molecular clouds in Cygnus. II. Statistical studies of star forming regions"" Astrophys. J.(in press). (1996)