1995 Fiscal Year Annual Research Report
日本一EISCATスヴァールバルISレーダに関する国際共同研究
Project/Area Number |
07044079
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
國分 征 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 教授 (00011502)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
HULTQVIST B スウェーデン宇宙科学研究所, 教授
BREKKE A. トロムソ大学, 数理物理学部, 教授
石井 守 郵政省, 通信総合研究所, 研究官
ROTTGER J. 欧州非干渉散乱科学協会本部, 主任研究官
坂 翁介 九州大学, 理学部, 助教授 (80108638)
柴田 喬 電気通信大学, 工学部, 助教授 (80017417)
鶴田 浩一郎 文部省 宇宙科学研究所, 教授 (10013682)
深尾 昌一郎 京都大学, 超高層電波研究センター, 教授 (30026249)
WANNBERG U. 欧州非干渉散乱科学協会本部, 主任研究官
福西 浩 東北大学, 理学部, 教授 (90099937)
佐藤 夏雄 国立極地研究所, 教授 (50132709)
江尻 全機 国立極地研究所, 教授 (30013692)
平澤 威男 国立極地研究所, 教授 (30011571)
小島 正宜 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 教授 (70023687)
小川 忠彦 名古屋, 大学太陽地球環境研究所, 教授 (60271607)
上出 洋介 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 教授 (60113099)
野澤 悟徳 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助手 (60212130)
藤井 良一 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 教授 (00132712)
松浦 延夫 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 教授 (90209495)
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Keywords | EISCATレーダー / ISレーダー / 極域電離圏物理 / スヴァールバルレーダー |
Research Abstract |
本共同研究の目的は、欧州側スヴァールバルレーダー建設に伴い生じる新たな設計変更やソフトウェア開発などの最新情報を入手し、日本側が建設を計画している第2アンテナシステムの設計や日本側の各種ソウトウェアの開発を円滑且つ効率的に行うこと、また正式参加に備え国内外の共同研究を促進することである。平成7年度日本側のアンテナ建設予算が認められたことを踏まえて、日本のEISCAT正式加盟およびアンテナ建設に関して種々の折衝をEISCATおよび加盟各国と行った。日本の研究者をEISCAT科学諮問委員会、同評議会に派遣し、検討・調整・情報交換を進めた。平成7年11月27・28日にパリで開催された評議会にて、日本の正式加盟が承認された。今後既加盟6ヶ国と日本の協定書調印を経て、平成8年4月に日本は正式に加盟にいたる予定である。これにより日本の研究者は、スヴァールバルレーダーを用いて独自実験を行うだけでなく、現在稼働中のスカンジナヴィアレーダーをも他の加盟国と同様に使用する権利を得る。さらにEISCAT科学協会が行った過去13年分の共通プログラム(CP)データ、および今後得られるCPデータすべてに関して自由に利用する権利を持つことができる。これらは、日本の研究者が極域電離圏・磁気圏物理の研究を行う上で非常に大きな財産となる。一方で、正式加盟後の日本の独自実験実施に備え、実験用および解析用各種ソフトウェアの作成・移植を進めている。現在主にノルウェー、フィンランド、英国の各グループから、既存ソフトウェアの提供を受けるとともに彼等と情報交換を行っている。また、EISCATおよびノルウェーとの共同研究のもと、CPデータを用いた極域電離圏の研究も進めている。それらは、E層中性風、効果粒子スペクトル、電離層電流、沿磁力線電流などに及んでいる。これらのうち幾つかについては、すでに論文にまとめられ出版されている。
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Research Products
(11 results)
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[Publications] 松浦,延夫: "Japan-EISCAT Collaboration on the Svalbard Radar:Seientific Significance" Journal of Geomagnetism and Geoelectricity. 47. 681-684 (1995)
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[Publications] 松浦,延夫: "Mechanism on the Solar Wind-Magnetosphere Interaction:Importance" Journal of Geomagnetism and Geoelectricity. 47. 721-733 (1995)
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[Publications] 藤井,良一: "Comparison between Electron Spectra Calculated from EISCAT Electron Density Profiles and Those Observed by the DMSP Satellites" Journal of Geomagnetism and Geoelectricity. 47. 771-782 (1995)
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[Publications] 野澤,悟徳: "Studies of the Eregion neutral wind in the Disturbed auroral ionosphere" Journal of Geophysical Research. 100. 14717-14734 (1995)
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[Publications] 上出,洋介: "Comment on the paer 'Substorm time constants' by R.D. Weimer" Journal of Geophysical Research22GD05:100. 5715-5717 (1995)
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[Publications] 上出,洋介: "The average ionospheric electrodynamics for the substorm phases" Journal of Geophysical Research. 101. 99-109 (1996)
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[Publications] 小川,忠彦: "Middle and upper atomosphere radar observations of turbulence and movement of midlatitude sporadic E irreqularities" Journal of Geophysical Research. 100. 12173-12188 (1995)
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[Publications] 柴田,喬: "Ion Composition in the Lower-F region Inferred From Residuals of lon Temperature Profile Measured with the EISCAT CP1 experiments" Journal of Geomagnetism and Geoelectricity. 47. 879-888 (1995)
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[Publications] Rottger,J: "The EISCAT Scientific Association and the EISCAT Svalbard Radar Projects" Journal of Geomagnetism and Geoelectricity. 47. 669-679 (1995)
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[Publications] Rottger,J: "Studies of the Polar Middle and Lower Atmosphere by an MST Radar on Svalbard" Journal of Geomagnetism and Geoelectricity. 47. 929-942 (1995)
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[Publications] Brekke,A.: "Samples of auroral E-region parameters derived from EISCAT experiments" Journal of Geomagnetism and Geoelectricity. 47. 889-909 (1995)