1996 Fiscal Year Annual Research Report
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07044110
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Research Institution | Muroran Institute of Technology |
Principal Investigator |
田澤 皓 室蘭工業大学, 工学部, 教授 (40002109)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
BURGGREN War ネバダ大学, 生命科学部, 教授
AR Ames テルアビブ大学, 生命科学部, 教授
PEARSON Jame 室蘭工業大学, 工学部, 助手 (30261390)
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Keywords | 心拍数無侵襲計測 / アコーストカ-ディオグラム / ダチョウ卵 / エミュー卵 / 野鳥卵 / 胚心拍数 / 心拍数成長パターン / 嘴打 |
Research Abstract |
イスラエルにおける鳥類の繁殖は主に2月から5月にかけて行われるので、年度末に、イスラエルで鳥類卵を採集して、心拍数無侵襲計画を行った。 ダチョウ卵 孵卵期間は約41日間である。昨年は孵卵後半22日から38日まで、アコーストカ-デイオグラム(ACG)法により、卵殻コンダクタンス(G)の大、中、小及び卵質量の大、小の各グループについて、ACGを無侵襲計測し、本年度にはそれらのデータ解析を行い、Gと卵質量の心拍数成長パターンとの関連を明らかにした。その成果は、British Poultry Scienceに投稿論文として発表予定である。本年度は昨年に続き、ダチョウ園で特に卵殻膜及び卵殻の嘴打(それぞれ、internal pipping(IP)及びexternal pipping(EP)という)時における心拍数計測を試み、それに成功して、データを計測収集した。 エミュー卵 キブツから孵卵中の卵を借り、テルアビブ大学の研究室に運び、孵卵を続けてACG計測を試みた。5個の卵については孵化するまで、毎日(15日間)ACGが計測できた。ACGは孵卵末期に記録が困難になることもあったが、丹念に大きい振幅の信号が検出される場所を選らべば、胚の体動で卵全体が動くほどであっても検出は可能であった。卵殻が濃緑色をしているため検卵によるIPの確認は不可能であったが、ACG計測結果からIPを推定、孵化間際に空気室上の卵殻をハンマーで割って、孵化の介助を行った。心拍数成長パターンは、ダチョウ卵のようにIP前に大きく低下することなく、高い値を維持して孵化へと推移すると思われるが、現在、詳細なデータ解析を行っている。 各種野鳥卵 テルアビブ大学付属動物園から、ハゲワシ2種、ハヤブサ、イシチドリ、メンフクロウ、アメサキ及びシラコバトの卵を借り、研究室で孵卵しながらACGを計測、特に後者の3種についてはEP中の測定も行えた。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Tazawa,H.: "Species diversity in cardiovascular development-Birds." In : Ontogeny of Cardiovascular Systems : Molecules to Organisms. Cambridge University Press.(in press). (1997)
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[Publications] Ono,H.: "Ballistocardiogram of avian eggs determined by an electromagnetic induction coil." Medical & Biological Engineering & Computing.(in press). (1997)
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[Publications] Akiyama,R.: "Noninvasive determination of instantaneous heart rate by means of acoustocardiogram in developing avian embryos." Medical & Biological Engineering & Computing.(in press). (1997)
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[Publications] Tazawa,H.: "Heart rate in developing ostrich embryos." British Poultry Science. (in press). (1997)