1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07044110
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Research Institution | Muroran Institute of Technology |
Principal Investigator |
田澤 皓 室蘭工業大学, 工学部, 教授 (40002109)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
BURGGREN War ネバダ大学, 生命科学部, 教授
AR Amos テルアビブ大学, 生命科学部, 教授
PEARSON Jame 室蘭工業大学, 工学部, 助手 (30261390)
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Keywords | 心拍数無侵襲計測 / ダチョウ卵 / エミュー卵 / 野鳥卵 / 胚心拍数 / アロメトリー特性 / 心拍数成長パターン / 嘴打 |
Research Abstract |
孵卵前期における鶏胚心拍数と環境酸素濃度変化に対する応答:一本の管から2心房2心室の心臓が形成される孵卵前期の鶏胚心拍数を卵殻のガス交換を阻害せずにインピーダンスカ-ディオグラム法により計測した。日令3〜9日の心拍数成長パターン、10%酸素に対する胚心拍数の多様な応答及び各日令胚の耐性、100%酸素環境に対する胚心拍数応答の犠牲を明らかにした。 ダチョウ卵における孵卵器湿度の胚成長に及ぼす影響評価」:イスラエルのダチョウ孵卵場では、卵殻ガスコンダクタンス(G)の大きい卵を湿度の高い孵卵器で別に孵卵して、卵内からの過剰な水分蒸発を防ぎ、胚の成長が阻害されないよう対策がとられている。しかし、初年度の実験ではGの大きい卵群の心拍数成長パターンは、他群の卵のそれと統計的有意の差がみられた。そこで、次年度において実験を繰り返し、Gと水分蒸発量、心拍数成長パターンの関係を初年度の結果と比較検討して孵卵器湿度の胚成長に及ぼす影響を明らかにした。 エミュー卵の心拍数成長パターン:ダチョウ卵は卵質量が平均約1,400gで孵卵期間は約41日であり、それに対してエミューは卵質量約600gで、孵卵期間は約50日余とよく解っていない。孵卵に関するデータも少ない。このエミュー卵について、心拍数成長パターンを初めて計測し、卵殻嘴打を介助して新たな知見を得た。 早成種及び晩成種の心拍数アロメトリー特性:最大の鳥類ダチョウと次に大きいエミュー及び早成種のうちで最小のヒメウズラを含む9種の早成種鳥類について胚心拍数と卵質量との相関、アロメトリー特性式を決定した。晩成種についても、テルアビブ大学で心拍数成長パターンを計測したハヤブサ(卵質量40g)、アメサギ(卵質量28g)及びメンフクロウ(卵質量20g)の比較的大型の卵を含む20種の鳥類卵について、アロメトリー特性式を計算し、比較考察した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Tazawa, H.: "Avian cardiovascular development," In : Development of Cardiovascular Systems. Cambridge University Press.193-210 (1997)
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[Publications] Akiyama, R.: "Noninvasive determination of instantaneous heart rate in developing avian embryos by means of acoustocardiogram." Medican & Biological Engineering & Computing. 35. 323-327 (1997)
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[Publications] Ono, H.: "Ballistocardiogram of avian eggs determined by an electromagnetic induction coil." Medical & Biclogical Engineering & Computing. 35. 431-435 (1997)
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[Publications] Tazawa, H.: "Incubation physiology." In : Avian Physiology. Academic Press.(in press). (1998)
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[Publications] Pearson, J. T.: "Development of heart rate in the precocial king quail, Coturnix chinensis." Journal of Experimental Biology.(in press). (1998)
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[Publications] Tazawa, H.: "Effect of incubator humidiy on embryonic heart rate in the ostrich." J. cof World Poultry Association.(in press). (1998)