1996 Fiscal Year Annual Research Report
シンクロトロンX線高分解能散乱法によるメソスコピック材料の構造研究
Project/Area Number |
07044135
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
橋爪 弘雄 東京工業大学, 応用セラミックス研究所, 教授 (10011123)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ブレナン S.M スタンフォード放射光研究所, グループリーダー
ロビンソン I.K イリノイ大学, 物理学科, 教授
バルネア Z メルボルン大学, 物理学科, 講師
カルカ A ウォランゴン大学, 材料科学科, 上級講師
スチーブンソン A.W オーストラリア国立科学産業研究機構, 上級研究員
ウィルキンス S.W オーストラリア国立科学産業研究機構, 主席 上級研究員
大隅 一政 高エネルギー物理学研究所, 放射光実験施設, 教授 (70011715)
坂田 修身 東京工業大学, 応用セラミックス研究所, 助手 (40215629)
石澤 伸夫 東京工業大学, 応用セラミックス研究所, 助教授 (90151365)
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Keywords | メカノフュージョン / メソスコピック構造 / シンクロトロン放射 / 高分解X線回折 |
Research Abstract |
平成8年9月オーストラリアよりA.W.Steavensonを招へいし、高エネルギー物理学研究所においてシンクロトロン放射を用い、メカノフュージョン粉末のメソスコピック構造についてX線回折実験を行なった。試料はオーストラリアでA.Calkaがボールミル法により作成したものである。昨年の成果に基づき、高温回折実験を計画したが、試料加熱ステージの準備が整わなかったので、室温で散乱角10〜100゚の範囲の粉末データを収集した。実験室のデータでは幅の広い1本の回折線が数本に分解され、また、微小な回折ピークが多数観察された。平成8年11月米国よりS.M.Brennanを招へいし、高エネルギー物理学研究所でGsAs/Siの表面構造に関して、超高真空X線回折実験を行なった。東工大で作成した試料を高真空容器で筑波に運搬し、微小角入射法により、再構成表面から分数次反射の測定を試みた。明瞭なブラック反射は観察されず、粉末図形が観察されたので、試料の規則性が低いと結論した。平成9年1月大隅一政を西オーストラリアに派遣し、同地区における微小部X線回折の研究状況を視察、調査した。この分野でもシンクロトロン放射が非常に有用であるため、オーストラリア研究者の日本施設使用希望が強いことが判明した。平成9年3月研究代表者が第20回オーストラリア結晶学者連合に出席し、以上の研究成果を発表した。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] A.Yu,Nikulin 他: "Modwl-independent determination of the strain distribution for a Si0.9Ge0.l/Si superlattice using X-ray diffractometry data" Physical Review B. 53. 8277-8282 (1996)
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[Publications] O.Sakata 他: "Application of grazing-angle X-ray standing waves to the in-plane structure of a 100Å thicle epitaxial film" Acta Crystallographica. (1997)