1996 Fiscal Year Annual Research Report
社会制度の違いによる劇場のあり方の比較研究-日本と中国の劇場の建築と運営の比較-
Project/Area Number |
07044138
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
清水 裕之 名古屋大学, 工学部, 教授 (30187463)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
李 徳田 中国文化部, 国家大劇院準備室, 主任
王 炳麟 清華大学, 建築学院, 教授
李 道増 清華大学, 建築学院, 教授
溝口 正人 名古屋市立大学, 芸術工学部, 講師 (20262876)
安藤 隆之 中京大学, 文化科学研究所, 教授 (80065242)
|
Keywords | 日本 / 中国 / 劇場 / 歴史的変遷 / 社会システム / 設置 / 管理 / 運営 |
Research Abstract |
l)まず、95年度に行った現地調査によって、中国北京市の現代劇場の設置と管理運営の状況及び北京の戯劇界の現状と課題を研究し、把握したが、その成果として、「中国現代劇場の管理運営及び設置に関する研究-北京の現代劇場をケースにして」と「中国北京の戯劇界の現状と課題-中央実験話劇院の活動を通して」を執筆し、文化経済学会(日本)年次大会(1996年)の予稿集に発表した。 また、93年の事前調査と95年度に行った現地調査及び資料調査によって、中国現代劇場の施設整備と管理運営の歴史的変遷を研究し、把握したが、その成果として、「中国現代劇場の施設整備と管理運営の歴史的変遷に関する研究-中国現代劇場を支える社会システムの考察」を執筆し、文化経済学会(日本)の論文集第4号に投稿した。 2)10月6日から10月15日にかけて行った本年度の現地調査により、上海と杭州市内の年代、実施、用途、経営形態の異なる8件の劇場における建築、建築と周辺の関係及び運営管理についての把握ができた。特に今回の調査では、中国側の共同研究者の尽力により、管理運営の具体的状況並びに直面する問題、将来の課題まで含めた広範囲のヒアリングを実施した。また、施設を把握する基礎的資料としての写真も十分に収録した。 本年度の調査によって、日本側研究者は「中国の近・現代劇場の設置と分布に関する研究-上海の近・現代劇場をケースにして」を日本建築学会東海支部学術研究発表会に発表した。また、日本側研究者は「上海の劇場における管理運営の実態について」を文化経済学会(日本)年次大会予稿集に今年度中(3月)に投稿予定である。 3)1月20日から1月26日まで、中国側共同研究者による関東地区の新しい劇場建築及び技術を把握するために調査を実施し、さらに、日本の現代劇場のあり方について意見交換を行った。
|
Research Products
(3 results)
-
[Publications] 銭 強、清水裕之、安藤隆之、渡辺日奈子: "中国現代劇場の管理運営及び設置に関する研究-北京の現代劇場をケースにして" 文化経済学会(日本)年次大会 予稿集:1996. 124-127 (1996)
-
[Publications] 渡辺日奈子、清水裕之、安藤隆之、銭 強: "中国北京の戯劇界の現状と課題-中央実験話劇院の活動を通して" 文化経済学会(日本)年次大会 予稿集:1996. 36-39 (1996)
-
[Publications] 銭 強、清水 裕之、溝口 正人、野々垣 篤、渡辺 日奈子: "中国の近・現代劇場の設置と分布に関する研究-上海の近・現代劇場をケースにして" 日本建築学会 東海支部研究報告集. 35. 609-612 (1997)