1996 Fiscal Year Annual Research Report
巨大都市における水の需給に関する環境平衡の研究-北京および大阪湾岸域を対象として-
Project/Area Number |
07044147
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
村岡 浩爾 大阪大学, 工学部, 教授 (90029017)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ZHOU Xueyi 中国清華大学, 水理工学科, 教授
HUI Shibo 中国清華大学, 水理工学科, 教授
LI Yuliang 中国清華大学, 水理工学科, 教授
玉井 昌宏 大阪大学, 工学部, 助教授 (70197557)
道奥 康治 神戸大学, 工学部, 助教授 (40127303)
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Keywords | 巨大都市 / 水環境 / 上下水道 / 洪水制御 / 地下水位 / 導水 / 貯留施設 |
Research Abstract |
巨大都市が抱える問題のうち、水に係わるものとして治水と水供給のバランス、水環境問題への取り組みを主に検討を進めてきた。本年は研究期間の2年目に当たり、中国への派遣を2回、日本への外国研究者来日1回を実行し、中国、日本で各1回ずつ研究フォーラムを開催した。 6月の中国への派遣時には、中国の直轄都市の一つである天津市において、フォーラムを開催、フォーラムの課題に関連して天津市街地区に関する下水道施設、および海河に沿う渤海までの洪水制御施設を見学した。これにより天津地域では上水供給が下水施設より優先していること、海河の洪水制御の規模が大流域であるにも拘わらず小さく、農業用水と関連する特異な水利用形態を持っていることが判った。 10月の派遣においては、北京市の水ガメである密雲ダムの見学と、北京市の代表的下水処理場を見学することにより、水の循環を日本の大都市と同様の循環系で評価できると確信し、中国側研究者の検討とその収集資料をもとに北京市の水収支図を作ることに一応成功した。 11月の中国研究者の来日時には大阪大学でフォーラムを開催、大都市の水収支と水制御問題について論じ合った。また大阪府の高潮防潮水文を中心とする治水施設および寝屋川流域の下水処理場を見学し、大阪の市街地の水制御施設について理解を深めた。 寝屋川流域の将来に向けての水制御については別途研究を進めており、河道ネットワークについて各種貯留施設を含めて、流量追跡と貯留量追跡を行い、大胆な水量輸送システムの導入により将来の水環境整備する可能性を確かめた。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] 村岡 浩爾 他: "治水緑地を有する都市河川(恩智川)流域の流出・貯留特性について" 土木学会関西支部年次学術講演会講演概要. (1997)
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[Publications] 村岡 浩爾 他: "日本・中国における大都市の水収支の比較検討--大阪・北京について" 土木学会関西支部年次学術講演会講演概要. (1997)
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[Publications] 村岡 浩爾: "21世紀における環境創造を目指して--都市水環境の立場から" 環境工学連合講演会講演論文集. 12. 53-56 (1997)
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[Publications] 村岡 浩爾 他: "下水処理場および洪水流出水の有効利用について" 日本水環境学会関西支部研究発表会講演集. 1. 53-56 (1996)
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[Publications] 村岡 浩爾 他: "都市河川の低水流出に関する研究" 土木学会年次学術講演会講演概要集II. 51. 480-481 (1996)
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[Publications] Michioku,K.,Kanda,T.,etc.: "Thermal Structure and Quality Chracteristics of Reservoir Water with Inverse Temperature Gradient" Memories of Faculty of Engineering,Kobe University. 43. 75-80 (1996)
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[Publications] 鴨田健司・神田徹・道奥康治・西川孝晴・伊藤達平: "逆転水温層を有する貯水池の水質挙動に関する観測調査" 第51回土木学会年次学術講演会. (1996)
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[Publications] 玉井 昌宏 他: "寝屋川の低水解析と流況改善手法に関する研究" 土木学会関西支部年次学術講演会講演概要. II-119 1〜2 (1996)