Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
孫 鈞 中国同済大学, 岩士工程研究所, 教授
崔 継憲 中国石炭科学総院, 唐山分院, 院長 高級工程師
何 満潮 中国鉱業大学, 北京研究生部, 教授
鹿田 光一 九州東海大学, 工学部, 講師 (50243902)
蒋 宇静 九州大学, 工学部, 助教授 (50253498)
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Research Abstract |
中国の石炭は年産12億tを越え,世界の40%を越えるに至っている.しかし一方では,その95%を平野部の地下から採取するため,深刻な地盤沈下を生じて地表の物件や水利用に対して多大な被害を生じている.この分野での地盤環境の保全に寄与することによって,我が国の技術研究対象を拡大させ,かつ両国間の学術国際協力に成果を挙げることを目的として本研究を行った. 平成9年度は、日本側より3名の派遣,中国側より2名の招へいを行った. 本年度は、前年度抽出した問題点を検討するために3つのグループに分かれて調査の継続,プログラムの開発,現地計画を遂行した.(1)沈下解析グループ(蒋,鹿田,何):各自開発したプログラムを持ち寄り,華北および華中地区の沈下特性と対比しながら修正,改良を行った.また,この解析をGISを用いて格段に機能を高める改良を行い,可能な見通しを得た.(2)採掘技術グループ(江崎,宋,翁):水面下採掘,重要構造物下の採掘方法,実績の情報交換,技術上の問題点の検討を行った.中国では現在,水面下,鉄道の下,建築物の下という三下採掘技術が重要なテーマとなっており,これらの地表への影響の軽減策について,日本の実績を下に技術提供を行った.中国の地盤沈下の規模は未曾有の規模であり,広域なこともあって,このような新技術を駆使したシステムの確立への第一歩を進めた.(3)地盤環境監視,復旧グループ(江崎,崔,王,孫,揚):従来からの水準測量,GIS,GPSなどの新技術による計測,予測値との対比,計算へのフィードバックなど監視方法,被害の危険度の定量化および最適な復旧計画の策定などの検討を行った.
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