1995 Fiscal Year Annual Research Report
がんに対するCTL療法の開発と実施に関する共同研究
Project/Area Number |
07044276
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Research Institution | Kochi Medical School |
Principal Investigator |
藤本 重義 高知医科大学, 医学部, 教授 (00009151)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
MAFRCELLINO ルチオ ローマ大学(ラ, サピエンザ)・医学部, 教授
浜里 真二 高知医科大学, 医学部, 助手 (60228533)
荒木 清典 高知医科大学, 医学部, 助手 (60151156)
高田 優 高知医科大学, 医学部, 講師 (80136374)
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Keywords | 癌特異的免疫療法 / CTL療法 |
Research Abstract |
われわれは、永年続けてきたがんに対する免疫応答に関する基礎的研究の結果を踏まえて、1987年以来ヒトの癌に対する特異的受動免疫療法としてのキラーT細胞療法(CTL療法)を開発し、臨床応用を試みてきた。われわれは、その時々の成果を1988年UCLAシンポジウムでの国際発表を始めとして、1989年ベルリンでの国際免疫学会議、1990年ハンブルグでの国際癌会議,1992年ブタペストでの国際免疫学会議で発表してきた。その結果、海外との情報交換の機会が多くなった。中でも、われわれの研究室で開発中の癌に対するCTL療法の実施と共同開発研究に対する強い申し込みが1990年からあったのがローマ大学ラ・サピエンザ医学部外科のルチオ・マルチェリーノ教授であった。それ以来、ローマで開催された癌に対するバイオセラピーの国際シンポジウムに招待され講演を行ったことから、さらにお互いの情報交換が親密になり、すでに数名の医学研究者が先方よりわれわれの免疫学教室に訪れ、2〜3カ月滞在して共同研究が進められてきた。1995年(平成7年度)に本大学間共同研究に対する科学研究費が採択され、予算の裏付けも出来たことから、後述の実行実績を挙げた。(1)本年度は、10月に先方の大学の関連病院(Clinica Madonna delle Grazie)でCTL療法を行うために必要な機器,器材の充実が計られたため、現地の視察と実施への指示を兼ねて、本学免疫学教室より本科学研究の代表者を含め2名をローマに派遣し、実質的な討議を行った。(2)また、本研究の代表者は、CTL療法が国内でも普及しつつあるため1996年1月に癌特異的免疫療法の研究会を定期的に開催するための発足会を開き、ローマ大学外科より、共同研究の代表分担研究者を含め3名の研究者を招待し、CTL療法に関して国内研究者との情報交換の機会を作った。(3)現在1996年3月よりの約2カ月の予定で1名来高し、共同研究を行っている。
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Research Products
(2 results)